香港で、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正に反対して、数万人の若者が抗議活動を行ったことについて、河野外務大臣は、香港の自由で開かれた体制を維持することが重要だとして、情勢を注視していく考えを示しました。

香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正に反対して、12日、数万人の若者が抗議活動を行い、警官隊と衝突しました。

これについて、河野外務大臣は記者会見で「大きな関心を持って見ており、一部で負傷者が出ていると聞いて心を痛めている。香港は日本にとって重要なパートナーであり、自由で開かれた香港社会が、日本を含むアジア経済の発展、地域の発展に非常に重要だ」と述べました。

そのうえで、河野大臣は「１国２制度のもと、自由で開かれた体制を維持していくことが民主的に力強く発展していく香港の基礎であり、そういう視点から日本としても関心を持って今後の情勢を見極めていきたい」と述べ、情勢を注視していく考えを示しました。