山議員が弁明書を提出
与党は糾弾決議案を提案

北方四島を戦争で取り返すことの是非などに言及した丸山穂高衆議院議員は、国会に弁明書を提出しました。一方、与党側は新たに丸山氏を糾弾する決議案を提出することを野党側に提案し、引き続き協議することになりました。

丸山穂高議員が北方四島の「ビザなし交流」に参加し、戦争で島を取り返すことの是非に言及したことなどをめぐって、衆議院議院運営委員会の理事会は、病気のため休養が必要としている丸山氏に3日までに文書で弁明を提出するよう求めていました。

これを受けて丸山氏は秘書を通じて弁明書を提出しました。

弁明書の内容は明らかにされていませんが、議院運営委員会の与党側の筆頭理事を務める自民党の菅原一秀氏は、記者団に対し「丸山氏は事実関係を認め、反省しているようだが、議員辞職は考えていない感じだった」と説明しました。

一方、菅原氏は野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の手塚仁雄氏と会談し、丸山氏に対し先に与党側が提出した、反省を促すための「けん責決議案」より厳しい内容を盛り込んだ決議案を新たに提出することを提案しました。

新たな決議案では丸山氏を糾弾し、みずから進退を判断するよう求めることにしていて、議員辞職勧告決議案を提出している野党側と引き続き協議することになりました。

「与野党で決議案一本化できれば」

衆議院議院運営委員会の与党側の筆頭理事を務める自民党の菅原一秀氏は、記者団に対し、「丸山氏は、みずから進退を決めるべき時期に来ているのではないかと思うので、与野党で協議を詰めて、決議案を一本化できればと考えている。衆議院としての意思をしっかり示したい」と述べました。