田“忖度”発言「驚いて
戸惑っている」山口県知事

山口県と福岡県を結ぶ道路整備をめぐって、塚田国土交通副大臣が安倍総理大臣と麻生副総理兼財務大臣の意向を「忖度(そんたく)した」と発言したことについて、山口県の村岡知事は「驚いて戸惑っている」と述べました。

塚田国土交通副大臣は今月1日、山口県下関市と北九州市を結ぶ道路の整備をめぐって、下関市と福岡県が安倍総理大臣と麻生副総理の地元であることに言及したうえで、「総理や副総理が言えないから私が忖度した」と発言し、その後、撤回して謝罪しました。

これについて山口県の村岡知事は、4日の会見で「驚いて戸惑っている。特別な配慮がなければとりあげられないような事業ではない」と述べました。

そのうえで、3年前の熊本地震で自衛隊や支援物資を運ぶ車が関門海峡にかかる橋を通って九州に渡ったことや、橋や関門トンネルの老朽化が進んでいることに触れ、「橋やトンネルがもし機能不全を起こしたら、災害と緊急時に大変な影響がでる。事業が滞ることなく速やかに進むよう願っている」と述べ、道路整備の必要性を強調しました。