「『妙に受け取った』と
外相が回答」外務報道官

河野外務大臣が11日の記者会見で北方領土問題に関する記者の質問を繰り返し無視したことについて、大菅外務報道官は記者会見で、日ロ交渉に向けての環境を整えるためだったと説明しました。

河野外務大臣は11日の記者会見で、北方領土問題でロシア側が日本をけん制する発言をしていることへの見解を問われましたが、質問を無視して「次の質問をどうぞ」と4回にわたって繰り返し述べました。

記者クラブは、説明責任を果たしているか疑問だとして、会見には誠実に対応するよう申し入れました。

これについて大菅外務報道官は12日の記者会見で、「記者クラブからの申し入れに対して、河野大臣は『神妙に受け取った』と回答したと承知している」と述べました。

そのうえで大菅報道官は、記者団が今後もロシア側の発言についてコメントはしないのか質問したのに対し、「そのとおりだ。メディアを通じたロシア側の発言の逐一についてコメントは差し控えることにしている。交渉に向けての環境をしっかり整えたいということだ」と説明しました。