泊「意味を知らない」
半数以上 内閣府調査

農村などに滞在し、地域の暮らしを体験する「農泊」について、内閣府が世論調査を行ったところ、「農泊」を知らない人が半数を超え、関連施策を推進する農林水産省は、いっそうの情報の発信に努めたいとしています。

農林水産省は、観光客を地方に呼び込み、地域活性化を図ろうと、農村や漁村に滞在し、農作業など地域の暮らしを体験する「農泊」を推進していて、自治体や関係する団体への財政支援などを行っています。

これに関連して、内閣府は、ことし8月から9月にかけて、全国の18歳以上の男女3000人を対象に世論調査を行い、58.1%にあたる1743人から回答を得ました。

それによりますと、「農泊」について、「意味を知らず、言葉も聞いたことはない」と答えた人は55.2%で、次いで、「意味を知っていた」が25.5%、「言葉だけは聞いたことはあった」が15.8%でした。

また、「今後、農山漁村に滞在するような旅行をしてみたいと思うか」と尋ねたのに対し、「今後旅行してみたい」は47.1%、「今後旅行したいとは思わない」は50.5%でした。

農林水産省の担当者は「今回の調査で農泊が十分に知られていないことがわかったので、もっと知ってもらうよう情報発信に努めたい」と話しています。