辺野古 大浦湾側の工事を記録する 3月30日~4月12日
- 2024年04月13日
アメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市辺野古沖の代執行に伴う大浦湾側での工事について、防衛省は必要な準備が整ったとして、2024年1月10日に着手しました。
軟弱地盤がある大浦湾側では、地盤を改良するため、およそ7万1000本のくいを海底に打ち込む工事が必要で、すべての工事や手続きが終わり、普天間基地の移設が可能になるまでには12年ほどかかるとされています。
2019年に行われた県民投票(投票率52.48%)で7割を超える人が「反対」に投じた辺野古の埋め立て。NHK沖縄放送局では、この工事を記録していきます。
2024年4月5日
大浦湾側の区域では、午前11時半ごろ石材の投入は確認できませんでした。
一方、辺野古崎周辺では作業船から土砂をダンプカーに移し替える作業が行われていて、数十台のダンプカーが行き来していました。
2024年4月10日
国が代執行に伴う工事に着手してから3か月となりました。
この日の午前、ふだん海に石材を投入している作業船は重機が止まった状態で、作業は行われていませんでした。
辺野古崎の周辺の護岸では造成工事が行われていて、クレーン車を使ってブロックなどの資材を移動させている様子が確認できました。
移設工事に必要な土砂について国はこれまで、名護市と隣接する本部町の採石場から採掘されたものを使っていましたが、4月1日からは代執行後では初めて国頭村の採石場から土砂の搬入を始めました。
一方、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍キャンプシュワブの工事車両が出入りするゲートの前では、移設に反対する地元の住民などおよそ20人が座り込みを行い「新基地建設NO」などと書かれたプラカードを持って工事の中止を訴えていました。
宜野座村の82歳の男性は「国が辺野古に基地を造ると言って20年以上たったのに今も完成しないのは県民が反対しているからで、国はその声を聞くべきだ」と話していました。
また、海上ではカヌーや船に乗った移設に反対する人たちが抗議活動を行っていました。移設に反対する人たちが乗った複数のカヌーが立ち入り禁止区域を示すブイを乗り越え、「NO WAR」と書かれたプラカードを掲げていました。これに対し警備にあたる海上保安官たちが制止し、ブイの外側まで移動させていました。