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辺野古 大浦湾側の工事を記録する 3月18日~3月29日

普天間基地移設問題の行方は
  • 2024年03月30日
2024年1月10日の辺野古

アメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市辺野古沖の代執行に伴う大浦湾側での工事について、防衛省は必要な準備が整ったとして、2024年1月10日に着手しました。

軟弱地盤がある大浦湾側では、地盤を改良するため、およそ7万1000本のくいを海底に打ち込む工事が必要で、すべての工事や手続きが終わり、普天間基地の移設が可能になるまでには12年ほどかかるとされています。

2019年に行われた県民投票(投票率52.48%)で7割を超える人が「反対」に投じた辺野古の埋め立て。NHK沖縄放送局では、この工事を記録していきます。

2024年3月19日

大浦湾側の区域では、午前11時ごろ、作業船から重機を使って石材を海に投入する様子が確認されました。作業船の横に設置された囲いに石材を投入すると、時折、水しぶきも上がっていました。

また作業船からは、作業員2人が囲いに棒のようなものを伸ばしていて、石材がどこまで積み上がったか測っているようにも見えました。周辺では作業船から台船へ土砂を移す作業も見られました。

 

※3月19日には、沖縄防衛局が大浦湾側で始めた作業現場の周辺で、基準値を超える海水の濁りを観測したと明らかにしました。ただ、工事との関係性はないとしています。

2024年3月22日

中央やや右が作業船

午前11時ごろ、大浦湾側の区域では海に石材を投入する様子は確認出来ませんでした。作業船の上に石材が積まれていましたが重機は止まった状態で、作業員が作業船に横付けされた囲いの中にひもの付いた棒を伸ばしていて、深さを測っているように見えました。囲いの中やその周辺は、石材の投入の影響か、白く濁っていました。

その後、午前11時20分すぎには作業船から重機を使って石材を投入する作業が行われている様子が確認できました。また、立ち入り禁止区域を示すブイの内側にはクレーンの付いた台船が5隻ほど見られました。

カヌーを引く海上保安庁のボート

辺野古崎の周辺では、護岸の造成工事が行われていて、大型のクレーンを動かし、ネットを使って石材を海に投入していました。その近くでは複数の海上保安庁のボートが警戒にあたる様子や、カヌーに乗って移設反対を訴える人たちを乗せたとみられる海上保安庁のボートが確認できました。 

2024年3月26日

小雨の中での作業

大浦湾側の区域では、午前11時半ごろ、台船から作業船に石材を移していました。

正午すぎ小雨が降る中、石材が山積みとなった作業船から重機を使って石材を海に投入する様子が確認できました。石材が海に入ると時折、水しぶきが上がっていました。

このほか、周辺では台船から作業船に土砂を移す作業も見られました。 

2024年3月28日

午前11時半ごろ、大浦湾側の埋め立て予定地の北側で連日のように続けられている海上ヤードの設置に向けた石材の投入は行われていませんでした。ふだん、囲いの中に横付けした作業船から石材を入れていますが、船の姿は確認できませんでした。

護岸はL字型に

辺野古崎の周辺では護岸の造成工事が行われていて、クレーンを使ってブロックを設置していました。周辺にはダイバーなどの姿が確認できました。護岸は、上空から見るとL字型になっています。

一方、3月11日から工事車両の出はいりが行われている新たなゲートの前では、移設に反対する市民グループのメンバーが座り込みを行っていました。その後ろには警備員がずらっと並んでいました。

新たなゲートの前で座り込みが続く
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