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プロ野球キャンプ始まる!沖縄県内のキャンプ地の表情は

  • 2024年02月03日

2月1日からプロ野球のキャンプが始まりました。シンクタンクによると、沖縄県内のプロ野球キャンプの経済効果は去年100億円あまりに上ったとのこと。県内各地のキャンプ地に、ことしも全国から多くのファンが集まっています。

沖縄県内 キャンプ地はどこ?

県内では、▼阪神が宜野座村(1日~27日)▼広島が沖縄市(15日~27日)▼DeNAが宜野湾市(1日~28日)▼巨人が那覇市(16日~28日)▼ヤクルトが浦添市(1日~28日)▼中日が北谷町(1日~25日)▼ロッテが石垣市(1日~26日)と糸満市(13日~25日)▼楽天が金武町(1日~18日)▼日本ハムが名護市(1日~25日)でそれぞれキャンプを行い、9球団がシーズン開幕に備えます。2月下旬頃には各チーム同士の練習試合も組まれる予定となっており、それぞれ、3月29日の公式戦開幕に向けて調整を進めていきます。

セ・リーグの各球団は

去年38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガース。4年ぶりに感染対策による制限もなくなったことしのキャンプは、平日にもかかわらず初日から大勢の観客でにぎわっていました。

受け入れる宜野座村の人たちも準備に奔走します。地元の人たちは「日本一になったのでみなさんと盛り上がりたい」「たくさん来てくれたらうれしい」と話していました。

DeNAがキャンプを行う宜野湾市の球場では、1日午前9時から普天満宮の宮司による天候祈願が。練習では、今帰仁村出身の平良拳太郎投手や、ドラフト1位ルーキーの度会隆輝選手などが注目を集めていました。

神奈川県から来たファンは「選手との距離が近いのがすごく魅力的で、毎年夫婦で来ています」「度会選手を応援しようと思って去年10月には予約しました。今回で4回目です」と話していました。また、那覇市から来た男性は「平良投手や地元の選手にがんばってもらいたい。沖縄を盛り上げてもらいたい」と話していました。

浦添市のヤクルトのキャンプ会場にもキッチンカーやグッズを販売する店が並び、多くのファンが練習を見る合間に食事や買い物をして楽しんでいました。中には海外から訪れた人も。

スタンドの最前列で熱心にカメラを構えていた男性は台湾からの観光客で、台湾でプロ野球中継を見るうちにファンになったということです。男性は、「日本に来るときはほぼいつもプロ野球を見ています。お目当ては村上選手です。選手が練習をするところを見ながら写真を撮ります。奥さんにもグッズを買いました」と話していました。

北谷町で行われている中日のキャンプ。ファンの注目は、巨人から移籍してきた中田翔選手です。ファンからのサインのお願いに丁寧に応じていた中田選手。「ドラゴンズのユニフォームを着て、また改めてことし1年始まるなという気持ちになりました」と話していました。

パ・リーグの各球団は

ロッテがキャンプを行う石垣市では、1日の歓迎式典で、地元の農協や企業から特産の石垣牛などが贈られました。そして吉井理人監督が「みなさんが『ちむどんどん』するような野球を目指していきたいのでよろしくお願いします」と決意を述べました。このあと佐々木朗希投手など選手たちは、ランニングや柔軟体操で体をほぐしたあと、キャッチボールを行ったり、守備の連携を確かめたりしていました。

球場には、多くの市民やファンが訪れ、トレーニングに取り組む選手の様子を真剣な表情で眺めたりカメラに収めたりしていました。千葉県から訪れた20代の女性は「石垣島は暑いので熱中症にならないように気をつけます。ことしこそ優勝して日本一になってほしいので応援を頑張ります」と話していました。

金武町の楽天キャンプでは、新たに抑えを任される予定の則本昂大投手が初日からブルペンに入り汗を流しました。則本投手は「わくわくもありますし、ルーキーのときのような気持ちでキャンプインできた」と話していました。

名護市では日本ハムがキャンプ。2年連続最下位に沈んだチームにとって、沖縄県出身のピッチャーがチーム躍進のカギを握ります。その1人、豊見城市出身で2年目の金村尚真投手は、昨シーズンは4試合の登板で2勝をあげました。

NHKプロ野球解説の田中賢介さんは「少し変化球の落ちる球に課題があったのですが、昨年プロに入ってきてすごくよかった。フォーク含めて実戦で力を発揮するタイプ。もともと実力があるので、あとは体がついてくるかだけだと思う」と話し、今シーズン大きく飛躍すると見ています。

金村投手は「地元でキャンプを迎えられるのはすごく幸せ。応援してくださる沖縄の人たちがたくさんいて、声をかけられることも多いので、すごく励みになります。新人王の資格もあるので、そこらへんを狙ってしっかり結果を残してやっていければと思う」と話していました。

そして、うるま市出身で9年目となる上原健太投手も「1年間ローテーションを守って規定投球回を達成したい。チームが勝てるピッチングをできれば優勝に貢献できると思うので、そういうつもりでがんばっていきたい」と意気込みを語ってくれました。

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