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自転車ヘルメット着用「努力義務化」 県内を取材しました

  • 2023年06月05日

4月2日の那覇市中心部です。自転車に乗っている人の多くは、ヘルメットを着用していませんでした。 

着用していない人からは、次のような声が。
「知りませんでした。これって努力義務なんですよね。まぁ周りの状況を見ながらだとは思うんですけど。する方向にはまだまだ行かないと思うんですけど」、「髪の毛のセットとか考えると、なかなか踏み切れないかなって感じです」 

一方、着用している人は「ヘルメットしないで自転車に乗る人、よっぽど怖いもの知らずかなって感覚ですよ」と話していました。 

今回の努力義務化は、全国的に自転車の事故が相次いでいるため始まりました。警察によりますと、県内で去年起きた自転車関連の事故は246件。けがをした人のうち9割近くが着用していませんでした。 

ヘルメットを着用しないことで、どんな危険があるのでしょうか。JAFが行った実験です。

母親と子どもの3人乗り自転車と、男性が乗る自転車が衝突した際の頭へのダメージをヘルメットの着用の有無で比較したものです。その結果、頭への衝撃の大きさは着用している、していないで、およそ17倍の差があることが分かりました。 

努力義務化に合わせた動きも出ています。3月31日に訪ねた、こちらのレンタサイクル店。4月から、ヘルメットもセットで貸し出すことにしました。 

「お客さんに伝え方も、今までだったらありますよだったのが、もう少し強めに訴えていこうかなと思いますね」 

自転車販売店では、ヘルメットを購入する人が急増しているといいます。南風原町の販売店では、ことしに入ってその売り上げは1点5倍に増加しました。 

「やっぱり、帽子感覚でかぶれる、こういうつばのついたものっていうのがとても人気がありますね」 

ヘルメットの効果を高めるための、正しい着用方法を聞きました。 

「かぶったらですね。まず、この前の部分が眉毛の上に来るように合わせます。そしたら、今度は後ろにダイヤルがついているので、このダイヤルでぴったりフィットするように合わせてください」 

頭部のサイズを調整したあとはあごひもです。前後左右を確認する動作の余裕分として、指2本が入るぐらいのすき間が望ましいということです。

自転車販売店の店長は「自分も自転車に乗るときに必ずかぶっていますし、慣れちゃうとやっぱりないと怖いぐらいになりますね。スピード関係なく自分はスピード出さないから大丈夫よっていうんじゃなくて、皆さんもかぶっていただいた方がいいと思います」と話していました。

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