【倉敷レッドボックス】青春!ライブハウスの卒業式
- 2023年06月16日
こんにちは、取材したドメです!県内の小劇場やライブハウスを訪ね、その魅力を紹介するシリーズ「ハコナンバー」。今回の主役は高校生!ライブハウス「倉敷REDBOX」でバンド活動に打ち込んだ高校生たちの 思いあふれる卒業ライブに密着しました。
◆高校生たちのよりどころ
通称“赤箱”と呼ばれ親しまれている倉敷REDBOXは、倉敷駅から車で西へ約5分。周辺には高校が多い地域で、 高校生たちのよりどころとなっていました。
2023年の卒業生は、入学からコロナに苦しめられた年代。学校生活では修学旅行がなくなったり、卒業アルバムで初めて顔を見る子がいたり。さまざまな制限を強いられる日常の中、倉敷REDBOXに通っていました。みんなにとってどんな場所だったのか。
ライブを通して幅広い年代の人と関われるので、 刺激をもらって自分も頑張ろうと思える場所です
おたがい高めあっていて素敵な関係だなぁと感動した私。
そして倉敷REDBOXを創設したのはこの人!
オーナーの在間洋之(ざいま・ひろゆき)さんです。 一見、強そうな見た目ですが、とっても優しい瞳の在間さん。 倉敷REDBOXについて、こう語ります。
ここで用もないのに楽器をもってみんなと話をしたり勉強したり。そんなことができる場所としても このライブハウスを使ってほしい。
◆高校生たちの集大成「卒業ライブ」
この日のライブは「卒業ライブ」ということで、スタッフもみな正装です。私も久々にスーツで気合十分!
ここで育った高校生たちの集大成のライブが いよいよ始まります!
ライブでは、卒業生・在校生合わせて13組のバンドが参加し、3年間の思いや卒業生へのメッセージなどを伝えました。
コロナ禍をつづった歌詞も。
<<<<<< 暇暇暇暇暇なんだ~ >>>>>>
ライブを見に来ていた家族も、手拍子をしながら体を揺らしてライブを楽しんでいました。
トリを飾ったバンド「アテナ」のドラムのお母さんは、涙を浮かべて喜びを語ってくれました。
祭りが終わりました。あたたかい仲間に囲まれて、みんなに育ててもらってよかった。
思わず私も、もらい泣き。卒業生のお母さんと一緒に「えーん( ;∀;)」と叫んだところで この日の卒業ライブは終演となりました。
◆ライブハウスで高校生たちが得たもの
倉敷REDBOXでは「赤箱学園高等学校」と称し、オープンした2004年を1期生とし、2023年は18期生が卒業となります。そんな赤箱学園高等学校の校長先生でもある、オーナーの在間さんから、 卒業生1人1人に卒業証書が渡されました。
卒業証書を受け取った卒業生が一人ずつ話します。
僕は人前に立つことが得意ではありません。でもライブハウスで演奏する貴重な体験ができた。バンドができて楽しかったです!
ここでしかできない友達、大人の人と関われたし、精神面とかも成長できた。
倉敷REDBOXに通う中で、それぞれが大切な何かを得たという高校生たち。人生の中で大きな意味のある3年間だったんだなと感じました。
最後はオーナーの在間洋之さんからみんなへ。
自分たちは、何かひとつ人より違うものを持っている。だからそれでみんなに伝えることができる。いつでも帰ってきてください。みなさんのホームはREDBOXです!
音楽を通じて、人間力を育むことができる場所・倉敷REDBOX。ここもまた、大切にしなければならない場所だなと思った取材でした。シリーズ「ハコナンバー」では、今後も岡山にあるさまざまな「ハコ」を紹介しています。次回もご期待ください!!
◆「ハコナンバー」動画でも!
↓↓ライブハウスの卒業式・ぜひこちらの動画でもご覧ください↓↓
◆過去に取材した「ハコ」はこちら!
ハコナンバー#1「岡山のライブハウスと言えばここ!ペパーランド」
https://www.nhk.jp/p/okayama-mogitate/ts/D939ZJV1QQ/blog/bl/pjRkKA6aW5/bp/pz2l8oK86m/
ハコナンバー#2「コロナを乗り越え 城下公会堂」 https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20220914/4020014033.html
ハコナンバー#3「若いパワー溢れるアツイ『ハコ』CRAZYMAMA 2ndRoom」 https://www.nhk.jp/p/okayama-mogitate/ts/D939ZJV1QQ/blog/bl/pjRkKA6aW5/bp/pwg6zmPNox/
ハコナンバー#4「音楽愛する大人のジャズバー PIANO BAR」 https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20221202/4020014950.html