岡山春グルメ!吉備中央町&鏡野町の味覚をNHK松本真季アナ堪能!
- 2023年06月16日
新緑広がる5月の岡山は風が気持ちいい季節!
今食べられるのが『季節の山菜』!
一体どんなグルメが味わえるのでしょうか!
やってきたのは、加賀郡吉備中央町。
この地で食べられるのが『くさぎ菜のかけめし』
そもそも『クサギ』とは?
一体どんな植物なのでしょう。
まさかこんな道端に生えているなんて…ビックリです!
早速、試しにかじってみると…
苦い。本当に苦い。舌の上で苦い味が広がります。
鼻から抜ける香りは薬草のようです。
くさぎ菜を収穫をしていたのが日名文吾さんです。
「とにかく自分らが生きるために、食べたらどうかなというのが、昔のお年寄りの工夫じゃね。僕らでみりゃ、儲けにならんなら、せんほうがええとかなろう。そうじゃねぇんじゃ」
ただこんなにも苦いくさぎ菜をどう調理するのか…?
苦みやアクを取るために1度ゆで、さらに2日間水につけた後、天日干しをして乾燥。
下処理におよそ1週間かかるといいます。
『くさぎ菜のかけめし』は、近くの道の駅で食べられると聞き、やって来ました。
いろんな具材!キレイな彩り!
(さっきはすごく苦かったけど…あれ!
あの強烈な苦みが、ほのかな風味になって、良いアクセントに。
そして高菜とも、お茶の葉とも言いがたい、この歯ごたえ。不思議と食欲がそそられる。)
くさぎ菜のかけめしは、結婚式や正月など、めでたい時に食べる、家庭の味。
この地で昔から続く郷土料理として、文化庁の100年フードにも選ばれました。
『くさぎ菜のかけめし』を守り継いでいるのが
道の駅駅長の田原次郎さん。
「何かある度に、その家独特の味で食べる。そりゃ昔からある、家々のごちそうですよね。
地域の味なんで、どこかで残していかんと」
大切に時間をかけて作り、守る、郷土の味。
ごちそうさまでした。
続いては、県北部の鏡野町へ。
こんな大自然に囲まれ、食べられるのが『山菜の定食』
山菜のフルコースが、古民家で味わえるそうです。
空気がおいしい~!おや?
「これはヨモギです。どっこでもはえとります。ゆでてお餅にするんです。それから天ぷらに使われる」
実は地元の山菜採り名人でもある美子さん。
食べられる山菜をたくさん教えてくれました。
そして、美子さんについていくと
現れたのは立派な古民家。
収穫した山菜を、お店の方に渡していました。
こちらはこの地域で採れた山菜をふんだんに使った
『山菜のフルコース』。
イタドリの天ぷらは、クセもなく、ほのかな甘味で優しい味がしました。
キレイな水が流れる岩場などに生えている、タキミズナ。みずみずしく、シャキシャキでおいしい!
イタドリの茎の炒めもの。きんぴらのような味付けですが、酸味があってさっぱり食べられます。
店主の小椋隆子さん。約27年前にこの店を開店。
地元のみなさんで、家庭でふだん食べている山菜料理を出すことに。
「雪が深いところじゃから、春にいっぱい塩漬けにして、それを冬の間に食べよったんよ。じゃから、昔からあるのをそのまま出してるんです」
「のんびり、うたたねをして帰れるような雰囲気にして、ゆっくしてくださいね、言うたら、喜ばれます」
ふだん、通り過ぎてしまうような場所に
おいしく食べられる宝物がある。
たまには寄り道をする。
そんな生き方も良いんじゃない?と思える旅でした。
※山菜採りは許可を得た場所で行いました。
食用と判断できないものは食べないよう注意してください。