岡山出身NHK新人アナウンサー藤本貫太郎が"初鳴き"しました!
- 2023年06月16日

はじめまして!
NHK新人アナウンサーの藤本貫太郎です。
岡山県で生まれ育った私
小さなころから見ていた
NHK岡山放送局で働くことになりました!
大好きなふるさとで働くことができ
とても嬉しいです。
この記事では
- 藤本の自己紹介
- いわゆる“初鳴き”の感想
をお伝えします

まずは…自己紹介
氏名 |
藤本 貫太郎 (ふじもと かんたろう) |
---|---|
出身 |
岡山市出身 出身高校は藤井風さんと同じです "うたコン"などの赤木野々花アナ 津放送局の齋藤舜介アナも高校の先輩 |
ニックネーム |
貫太郎 |
好きな色 |
赤っぽい色 (サッカーJ2ファジアーノ岡山の チームカラーの影響?) |
好きなスポーツ |
サッカー (中学卒業までプレー・ポジションはMF) |
趣味 |
音楽鑑賞・演奏 英語学習 読書、辞書集め※注1 |
好きな |
~しょーる ※注2 |
※注1 | ちょっと変わった事柄が記された辞書に興味があります |
※注2 | 「~している」の岡山ことば 「読んでいる」=「読みょーる」などもあります |
藤本貫太郎の“初鳴き”
2023年6月6日、火曜日。
ついに“その日”がやってきました。
テレビのニュースでの初鳴きです。
「初鳴き」とは初めて放送でアナウンスをすることです。
ラジオでのニュースはすでに担当していましたが
テレビ画面を通して岡山のみなさんの前に
アナウンサーとして登場するのはこれが初めてです。

担当するのは朝7時45分からのニュースと気象情報。
朝6時30分に出勤し“下読み”を始めました。
アクセント辞典を参考に共通語のアクセントを調べ
ストップウォッチを使いニュースの"尺"を確認
そして色鉛筆などを使ってフリガナなどを記入
どんなスピードや音程で読めば内容が伝わるのか
何度も下読みをしました。
難しいと感じたのはニュースと気象情報を
放送時間内におさめること。
そこで、教えてもらったのがニュース原稿などに
“通過時刻”を記入することでした。
ニュース原稿の最終ページに7時48分20秒などと
記してそのニュース項目が終わる時刻を確認できるようにしました。これを繰り返していけば時間内に内容を収めることができます。(簡単ではありませんでしたが…)
しかしせっかく通過時刻を書き込んでも、下読みのスピードと本番のスピードが違っては計算が合わなくなります。
後で分かるのですが、下読みと本番で同じようにニュースを読むことはとても難しいのでした…。

朝の時間帯は気象情報もお伝えします。
予報や降水確率、風、波、各地点の天気など様々な項目が
あります。何時何分何秒までにどの項目を終えるのかを計算しながら、朝の時間帯に何を優先して伝えればよいのかも検討しました。
例えば、各地点の天気の移り変わりを示すポイント予報では次のような要素があります。
・晴れ、雨など各地点の3時間ごとの天気の移り変わり。
・日中の最高気温の予想。
岡山で生活するひとりとして朝、何を知りたいか?を
考えながらポイント予報の伝え方を考えました。
雨が予想される時間帯があるなら、それは知りたい‥。
最高気温が30度近くならば、優先して伝えたいなど。
ひとつの予報画面の中で"けさ"伝えるべき情報は何なのかをしっかり考えて伝える内容をメモしました。
そして...ニュース原稿と気象情報を持ちスタジオへ。

心の中で「がんばるぞー」と気合を入れながらスタジオへ向かいました。
その様子を塩田慎二アナウンサーが撮影してくれましたが、かなり速足だったようで写真がブレてしまいました‥。おそらく緊張していたのだと思います。

原稿の順番やイヤホンがついているかなど最終確認。
そして、マイクのチェックも完了。
そして「放送1分前」という声がイヤホンから聞こえてきました。

人に直接会って話すことが好きな私。
カメラに向かってしゃべるのはまだ不思議な感覚です。
カメラの奥に伝えたい相手がいると想像して放送に臨みました。

「おはようございます。7時45分になりました」
岡山から発信する朝一番のニュースということを意識して
とにかく“元気よく”伝えることを意識しました!
スタジオ内でひとりで伝えているように見えますが、実は画面の右、カメラに映らないところで塩田アナウンサーがしっかり見守ってくれていました。
「経過時間は予定通りか」「読み間違いはないか」など
隣で目を光らせていたようです。塩田アナウンサーは「自分が読むよりも緊張した」と話していました。
交通情報、ニュース2項目、そして気象情報とお伝えし
あっという間に6分間が終わりました。
6分間が“まばたきしたくらいの時間”にしか感じられなかったのは初めての感覚でした。そして、テレビを見る側ではなく伝える側にいる自分が不思議でした。しっかりと内容を伝えられたかどうかの不安が残りましたが、なんとか無事に6分間を終えることができました。

写真の笑顔は、“初鳴き”を終えた安どの笑顔でした。
でも、よりほっとした表情をした人たちがスタジオの外にいました‥。
スタジオの外でVTRなどを出していた記者の先輩、音声やカメラを調整してくれた技術のみなさん、そして隣で見守ってくれていた塩田アナウンサー。
みなさんの支えがあって無事に“初鳴き”を終えたことを実感しました。
より練習を積んで、早く独り立ちできるように努力しなければと心に誓いました!
そして、この日はお昼のニュースも担当しました。
昼過ぎの「列島ニュース」でも岡山のニュースが放送され全国に私のニュースが流れました。
県外に住む同期アナウンサーや学生時代の友人も見てくれたようで、多くの応援のメッセージをもらいました。
家族、友人はもちろん、見てくださるすべての人にしっかりと内容が伝わるニュースを届けられるようにしていきたいと気持ちを引き締めました。
まだまだ未熟なところもありますが
みなさんに“お伝えしたい”という気持ちは先輩にも負けません!
みなさんどうぞよろしくお願いいたします!

2023年6月 NHKアナウンサー藤本貫太郎