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フィギュアスケート 高橋大輔さん 単独インタビュー全文第1回

ふるさと岡山・倉敷への思いを語る!
  • 2023年06月16日

NHK岡山放送局は現役引退を表明したフィギュアスケートの高橋大輔さん(倉敷市出身)に単独インタビューを行いました。インタビューの全文第1回です。ふるさと岡山への思いや地元での育成などについて語ってくれました。

【引退表明 今の気持ちは】

笑顔でインタビューに応じる高橋さん
勝呂アナ

競技生活、お疲れ様でした。どうですか、今の気持ちは。

どうですかね…不安です。

少しは落ち着けましたか。

実はまだあんまり落ち着けていなくて、このあとくらいにちょっとゆっくりできるかなというところです。

いろいろとお話を伺えればと思います。よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。

さきほど少し不安という声もありましたが。

引退して、一度僕は引退を経験していて、引退をすると、本当にいろいろと変わってきて、自分の年齢的な部分もあるし、ここからが勝負だなという意味での不安です。

引退会見に臨む高橋さん

競技生活から解き放たれてホッとしたということではないということですか。

そうですね。ホッとしたというよりは「何かをしていかないと」という気持ちの方が大きい。特に1度目はスケートがしんどくて、頑張れないという気持ちだったと思うんですけど、(今回は)「これからもやっていきたい」という意味で「何をどうしていきたいか」というのが1本あるんです。でも、どうしていくかはまだ考えていないので、そういった意味です。

1年ほど前に現役続行を表明されたときにインタビューをさせていただいて、そのときは先に向かう気持ちとして、“凪いでいた”とおっしゃっていましたが、今は不安が大きいのですか。

そうですね。正直なところで言うと、不安が大きいですけど、でもすごくネガティブな不安ではなく、それがありつつも、この何年間で何ができるだろうかというすごく前向きな不安ではあります。

【ふるさと岡山・倉敷について】

実際、今回引退を表明して地元・倉敷や岡山からの反応はどうですか。

実はまだ帰れていなくて、どうなんでしょうか。実際はあまりわからないです。

知り合いから連絡は来ましたか。

ないですね。はい。ないっていうとそれもあれか。家族ともこのあいだアイスショーで会って、父親と。母親ともまだ電話をしていなくて。「電話をしろよ」と親父に怒られてという感じです。

お母さんは連絡を取りたいけど、控えているかもしれない?

そうそう。かもしれない。出なかったと思う。何回か(電話を)かけてきているけど。落ち着いたら帰りたいとは思うから、そこで。親戚とかは別に“スケーター・高橋大輔”ではないので、あんまりその辺は興味がないというか、「そうなんだ」くらいの感じなので。

2度の競技生活をされてきて、地元・倉敷、岡山はどんな場所ですか。

倉敷のリンクで練習する8歳の高橋さん

僕はたぶん、岡山に生まれて、倉敷で生まれてスケートをしていなかったら、たぶん辞めていたと思う。小さいときから英才教育を受けていたら、嫌になって辞めていたかもしれないんですけど、本当に楽しく楽しく、ただただスケートを楽しんで、小さいときに過ごすことができたので、だからこれだけ長く続けることができているのかなというふうに思う。ある意味、自由にみんなと手探りで、こうやりながらやったことはすごく自分にとってよかったと思うので、そこで生まれていなかったら今の僕はないなというふうに思います。

原点があったからこそ、シングルとアイスダンスでトップレベルで活躍されてきた。アスリートとしてほかにいないと思いますが、いかがですか。

アイスダンスはまだトップレベルではなかった。

【備前市出身・小松原美里選手の存在は】

2022年NHK杯 公式練習に臨む高橋さんと小松原美里選手

同じ倉敷市のリンク出身で競い合ったライバルでもある小松原美里選手からコメントをいただきまして、代読させていただきます。

備前市出身・小松原美里選手

「小さいころから憧れていた一岡山っこスケーターとして、アイスダンスという魅力的なスポーツを共有させていただいたアスリートとして引退という大きな決断をした先輩に心よりお疲れさまでした、そして、きっとすてきな旅の始まりになる門出におめでとうございますとお伝えしたいです」

どう、お聞きになりましたか。

うれしいですね、本当に。アイスダンスではライバルとして一緒に戦って、まさか、そんな一緒にこの同じ舞台で戦うとは想像をしていなかったので、すごく僕も貴重な経験もできましたし、彼女たちもこれからも現役でトップを目指していくと思うので、今度は応援する側に回って全力で応援したいと思いますし、僕自身は新しいステージで頑張っていこうと思うので、またどこかで一緒に滑れたらうれしいと思います。

小松原選手カップルへの期待はどうですか。

これから彼女たちよりも若いカップルがまた増えてくると思うので、引っ張っていく存在だと思うので、そのためにはどんどんトップに少しでも近づけるように頑張ってもらいたいなと思います。

高橋さんの競技人生で小松原選手はどんな存在でしたか。

やはり近くに、アイスダンスのスタートをし始めの時は上でしたから、もうそこを越せるとは思ってなかったですけど、近くに目標があったりとか、存在がいること自体が、自分をひとつレベルアップというか、そのために頑張るモチベーションというのか、そういうところがあると思うので。それが同郷というのが、心強い面もあったし、“勝ちたい”と、よりいっそう“負けたくない”という気持ちにもなったし、すごくいい存在だった。

【中学まで指導の恩師 “まずは帰ってきて”】

同じ倉敷の方からメッセージをいただいておりまして。

高橋さんを小学2年から中学まで指導した
「倉敷フィギュアスケーティングクラブ」の佐々木美行監督

「30年頑張り続けてきたことに山盛り拍手をプレゼントしたいと思っています。いっぱい拍手するよ。そして私たちのところに1度顔を見せてください。元気な姿を見てみんなと一緒にまた大笑いして、“楽しかったねえ”っていうことを話してエネルギーを詰め込んで、そして、また新しい世界で大活躍して。そこを期待したいなと思います。まずは帰ってきてください。待ってます!」

佐々木監督のメッセージをどうお聞きになりましたか。

こわーい。うそうそうそ。何もないときに帰れたら、時間ができたらご挨拶に行きたいと思いますけど、僕も前回の引退のときなんかは、気持ちがスケートから離れていた部分もあったりとか。でも今回は現役を復帰する理由としては、スケートを1本軸にしていくという部分があって、前回の引退とは違う気持ちの中でやはりそういう、自分ができることはいろいろしていきたいなという気持ちなので、なかなか帰らなかったこともあったんですけど、そういった倉敷の人たちに何かできることがあれば、やっていきたい。時間の使い方もいろんなことができるようになってくると思うので、そういう気持ちでもいるので。

【地元での育成は?】

引退会見の時も、“育成に携わることもできたら”と言っていましたが、地元でやりたいことはありますか。

やりたいこと…。

次世代、若い子。子どもたちとか。

見てみてかな。どういう感じなんだろう。(岡山の)状況が全然把握できていないから、何かあったらいいのかとか、すごく頭ごなしにこれがいいとか言うと、少し違う気がしていて、1回どんな雰囲気で、今はどういう感じでやっているのかということを体験してみてから、いろいろこういうのをやったらおもしろいのではないかとか、こうやったらいいんじゃないかなとか出てくると思うので、まずは普通にあいさつをしに帰って、その後、ゆっくり時間をかけてやれることを探していくのがベストなのかと思う。

佐々木さんは、再来年には高橋さんが練習していた倉敷のリンクで国体(※来年から「国民スポーツ大会」に名称変更)が開かれるということで、“岡山の選手のバックアップ”をとも言っていましたが、いかがですか。

何ができるか分からないですけど、お世話になった地域もそうですし、そうじゃない地域のところもそうだし、自分もカップル競技を始めたので、そこでカップル競技を目指していきたいっていう子どもたちを。倉敷にはいるんですけど、もっと他にも…。ピックアップして「やらない?」と誘いたいなと思ったり、国体なんかはどういう形になるかは分からないですけど、できればいいと思っています。

インタビュー全文は第2回に続きます。

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