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千鳥・大悟さんのふるさと「北木島」の魅力をリサーチ【笠岡】

NHK岡山「出張!もぎリサーチ」
  • 2023年06月16日

千鳥・大悟さんのふるさとで、日本遺産にも認定された「石の島」としても有名な「北木島」。2泊3日で島に滞在し、北木島の魅力をリサーチしてきました!

"映え"スポット多数!「石の島」北木島

石切場の展望台

北木島は、笠岡市の港から船でおよそ1時間の位置にあり、600人ほどが住んでいます。「石の島」だけあって、北木島には「石」を感じられるスポットがたくさん。このうち、石切場の展望台は、高さが60メートルほどあり、立つと断崖絶壁で足がすくむ思いでした。北木島の石は、御影石のなかでも品質の高い「北木石」として知られています。職人のかたによると、大きな特徴として、石に「粘りがある」とのこと。全国の護国神社の鳥居でも使われていて、その理由は、石を鳥居のような細長い形にしても「折れにくい」ことからだそう。それが石に「粘りがある」というのだそうです。

"北木のベニス"と呼ばれる船着場

島には、いわゆる「映え」スポットも数多くあります。上の写真は「千ノ浜の護岸景観」、通称『北木のベニス』と呼ばれる場所です。よく見ると、壁面は加工された石でできていて、採石場で出た石の端や、余ったものを積み重ねてできたのだそう。実際にベニスに行ったことがあるかた、こんな感じでしたか…?

"北木島の桂林"と呼ばれるかつての採石場

『北木島の桂林』と呼ばれるスポットもありました。かつての採石場に雨水がたまり、池ができています。石の姿が池に反射してなんともきれい。岡山の島で、イタリアや中国に行った気分なれるとはびっくり!

横たわる"残念石"

一方で、こんな場所も。この石は「残念石」と名付けられています。島の人に伺ったところ、「靖国神社の大鳥居をつくるのにあたって、予備として置いていたのだろう」とのことで、予備のままこの場所に残されています。「残念石」と名前がつけられたのは比較的最近のことだそうで、「そんな名前をつけられて残念」と思っている人もいるのだとか…?

島には「タクシー」もあります。7人乗りの電気自動車で、なんとも開放的。島外から来るお客さんが年々増えるなか、潮風を浴びて島を満喫してもらおうという狙いがあるそうです。2022年度のデータでは、半年間でおよそ3000人が利用しているそうで、島の住民にとっても大切な足になっています。取材中にも利用者がきていて、「きょうはタクシーがつかまってよかった」と話していました。

老舗旅館で味わう島の海鮮グルメ

滞在したのはこちらの旅館。北木島で最も古い老舗旅館です。建物は戦後すぐに建てられたもので、創業自体は明治の中頃からとのこと。夜にはなんと…。

島でその日にとれた海鮮料理がどどんと登場!ただ、近年では漁獲量が減っているそうで、魚が手に入りにくいこともあるとのこと。旅館の4代目・天野康雄さんは「島を訪れた人に、精一杯食べることだけはと思ってさせてもらっています。おなかいっぱいになって、笑顔で帰っていただければ」とのことでした。思いやりのたくさん詰まった新鮮な料理、ありがとうございました。

「海を越えたクラスメート」と学ぶ!

笠岡市立北木小学校

こちらは島唯一の小学校です。授業の様子を見せてもらいました。

オンライン発表会

子どもたちがパソコンを取り出すと、同じ笠岡諸島の六島にいる小学生とのオンライン発表会がスタート。プレゼンの資料を見せながら、意見を交換し合っていました。校長先生によると、島では先生と2人という授業がどうしても多くなるので、他校との合同授業や交流を積極的にしているそうで、「海を越えたクラスメート」のようだと話していました。高齢化の進む北木島では、子どもは地域の宝として大人たちが協力して大切に育てているのだそうです。

滞在した中で、島の魅力や暮らし、現状についても知ることができました。北木島のみなさん、本当にありがとうございました。NHK岡山の夕方のニュース番組「もぎたて!」で木曜日に放送している『もぎリサーチ』のコーナーでは、今後も今回のような滞在してのリサーチも予定しています。みなさんの町に行った際には、ぜひよろしくお願いいたします!

北木島の仙人が登場!?滞在の様子は動画でも👇https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20221110/4020014712.html

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