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岡山の名物を探す!おかやまグルメ紀行~制作㊙裏話~

  • 2023年06月16日
D・赤坂拓哉

「美食ハンターが行く、
 おかやまグルメ紀行」
 担当ディレクターの赤坂です。

どんな企画かと言いますと、
岡山県内のおいしいグルメを求めて、
NHK岡山の美食ハンター(キャスター・アナウンサー)が旅をし、がむしゃらに食しつつ、
その土地の風土も味わう、おいしい企画です。
 

こんな感じでやっております。
まだ見ていない方は、下記リンクをClick!

これだけ聞くと、
「あー、いつもの食リポコーナーみたいなのね」
と思われるかもしれません。しかし、、、
そんな気持ちを裏切りたく始めたのがこのコーナー!

今回は、ひと味もふた味も違うこだわり演出ポイントと、
どのように制作しているのか含めて、皆さんに紹介させてください!

今日のポイントはこちら。

①魅惑の登場シーン
②もはや“顔芸”
③現場の全員で作るドラマパート

①魅惑の登場シーン

普通にリポーターが出てきたら面白くない。
そこから仕掛けたい。
そう思って登場シーンをどうするか考えました。
おいしく食べるためには、やっぱりおなか減った状態にあるべきでは。

今回の舞台は道の駅かもがわ円城。
実際に行ってうろうろしてみると、おや?
ライダーの聖地?国道429号線はツーリングスポット?
よし、だったらここは走った方が、風景も見えるし良い!

そこで、ハンターに自転車でツーリングをしてもらい、おなかをすかせた後に美食に出会う、という流れを考えました。
“おいしい”への到達に向けて、
階段はここから登っていくのです。
 

一生懸命こぐ松本アナウンサー
おなかがすいちゃった松本アナウンサー

②もはや“顔芸”

ぜひ注目していただきたい!
実食シーンでの美食ハンターの食べっぷり!

食リポで話すといつも通りになってしまう。
だったら、食べる姿でおいしさを表現するしかない!
そこでおいしく食べる姿を、研究。
ちなみに、食べる自分の姿を1度撮影してみてください。
まったくおいしそうに見えませんので!(笑)
映像で分かるためには、自分が思う以上に、目を見開いたり、眉間にしわを寄せたり、うなずいたりと、、、
オーバーな表情と仕草じゃないと…

「よ~い、スタート!」この言葉を皮切りに、松本アナウンサーが箸をとります。
撮影の段階では、しーんとした部屋で、1人、
ひたすら食べるだけ。

現場では、松本アナウンサーの感じた味や感情を映像として表現するために、リアクションの指示を出します。
「食べ始めは味が心配で違和感を眉間で表しつつ、
そしゃくして味が口の中に広がったところで、
顔を崩して!」など。
 

「難しかったです。全然ダメだ。」
「ナレーションも乗せにくい」と
撮影を終えて語る松本アナウンサー

③現場の全員で作るドラマパート

地域の美食だからこそ、いっそのこと、
地域の皆さんと一緒になってドラマにしてしまおう!

この企画、取材協力をしていただく皆さんには始めから、
「半分ドラマです、主演をお願いします」と、お話ししてスタートしています。
最初は皆さん、半笑いで
「え~、恥ずかしい!できないよ」と話されつつ、
やってみると意外とノリノリなことが多かったです。(笑)

入店シーン、店主との出会い、食後のインタビューにいくシーンつなぎは、
事前に取材先とも一緒になって考えています。
入店時、「いらっしゃいませ」の声だけもらったり、
お客さんを装ってもらったり。
 

演技をする松本アナウンサーと、
黙々と収穫作業を続ける男性
 

今回のドラマの1シーンで「松本アナウンサーの食べっぷりに感心して声をかけるお客さん」というものがありましたが、演じていただいた道の駅の駅長さん。
もちろん本格的な演技は、はじめて。
ディレクターの指示も至らず、
撮影はテイク4までいったり…
しかし、OKテイクの瞬間、自然と現場から拍手が沸き起こり、ちょっと感動。
 

食べっぷりに見とれる演技をする客
(実は道の駅の駅長さん)と店員さん。
 

料理を提供する皆さんと、我々撮影クルー一丸となって、「おいしさ」に向かいます。ですので、本当にありがたい話なのですが、現場では正直かなり協力をいただいております。事前に構成上の簡単な筋道は考えていますが、基本的には現場で皆さんと一緒にセリフや動きを考えてドラマを作っています。
「こんな動きどうですか?」と提案いただいたら、
即採用です。個人的には、これがすごく面白い。
 

総括

今回は制作現場の一部を紹介させていただきましたが、まだまだ書き足りない。書いている内に、もっとこうすれば良かったという反省や、こうしたい!という気持ちも。
まだまだ演出の幅を広げたり、新しいことに挑まねば…

一番大切なのは、我々クルー含め、
どれだけその地を味わうか。
我々は“おいしい”ものを求めて、どこまでも行きます!

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