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1日1200個! 大ヒットまんじゅうは 地域限定「戸次ごぼう」から

5月15日「ぶんドキ」で放送  NHKプラスで5月22日までご覧いただけます
  • 2024年05月16日

 

「ぶんドキ」リポーターの
三雲紫恩 (みくも・しおん) です。
今回のテーマは「戸次(へつぎ)ごぼう」。
大分市戸次地区で栽培されていて、5~8月が旬! 
「地元ならではの特産品を作りたい!」と活動する
 戸次の皆さんを取材しました。

「ぶんドキ」で放送されたリポートを  NHKプラスで
2024年5月22日午後7時までごらんいただけます

まっすぐで白い「戸次ごぼう」

大分市郊外の戸次(へつぎ)地区。
ごぼう農家の 泥谷完治(ひじや・かんじ)さんを
たずねました。

父親の代から20年近く「戸次ごぼう」を栽培

背景に見えている、生い茂る葉や茎を取り除いた後に
登場するのが、こちら。

ショベルカー!
土の中のごぼうを傷つけないよう 慎重に動かし…
ごぼうの長さ分の深さの穴を掘ります。およそ1m!
土が柔らかく、するすると抜くことが出来ました
ごぼうは、下までまっすぐ。
中は真っ白!これが「戸次ごぼう」の特徴

大野川の恵みが育むごぼう

戸次地区は、一級河川・大野川の下流域にあります。

近くを流れる一級河川・大野川

歴史上、何度も氾濫が発生した大野川。
その際、上流から運ばれてきた
栄養豊かで石の少ない土が戸次地区にたまりました。
その土が、質の高いまっすぐなごぼうを育てるのに
適しているんだそうです。

現在9軒の農家で、年間70トンが栽培されています。

泥谷完治
さん

「ここのごぼうがおいしい」と言ってくれる人の期待に応えたい。
戸次ごぼうを愛して、加工し、 広めていって下さる方に、届けていきたいです。

農家を応援!
「戸次ごぼう」を知ってほしい

「戸次ごぼう」を多くの人に届けたいと活動している
グループを訪ねました。

「ごんぼ」とは、この地域で、「ごぼう」のこと。
地元の女性たちが作っているのは…

まんじゅう   1個 150円

肉まん風の生地の中に、
鶏肉などと一緒に甘辛く煮た「戸次ごぼう」が、
たっぷり入っています。

生地がふわふわ!
開くとこの通り
ごぼうのいい香り!そして 食感も◎!

味付けは、しょうゆや酒など いろいろこだわり、
きれいにふくらむように、きちんと丸め、温度を測り。

愛情込めて作られています

作り始めて19年、今では1日に1,200~1,300個作る
大ヒット商品に育ちました。
全国に発送し、「戸次ごぼう」の魅力を広げています。
「ごんぼの会」代表の金子ひとみさんは。

金子ひとみさん

地元の力になりたい。そして
「戸次ごぼう」をもっと知って
もらいたいと活動しています。
農家の方が一生懸命作っている
戸次ゴボウの良さを
伝えられていたら嬉しいです。

まんじゅうは、大分市内各地で販売されているほか、
大分市の「ふるさと納税」の返礼品にもなっています。

「戸次ごぼう」を大切に思う人たちの熱意、
皆さんにも感じていただけたらうれしいです。

  • 三雲紫恩

    NHK大分 リポーター

    三雲紫恩

    ごぼうを栽培する人、加工品を作る人、販売する人が、バトンをつなぐように協力しているのが印象的でした。おまんじゅう、チャンスがあれば召し上がってみてください。

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