【大相撲実況アナが元小結・松鳳山に挑戦!】
戸部眞輔アナウンサー
2023年09月06日 (水)
相撲に励む子どもたちを指導するために、別府市を訪れた元小結・松鳳山の松谷裕也さん。
今回、大相撲実況アナウンサーの私も、今後の仕事に活かすために、松谷さんに挑みました。
果たして、その結果は・・・。
勝負は仕切りから始まる 勝負師の鋭い眼光
まわしを締めて、しこを踏み、戦いの時に備えます。
実はこの稽古まわし、佐伯市出身の元関脇・嘉風の中村親方が現役時代に使っていたものです。
その貴重なまわしを今回、お借りしました。
勝負は仕切りから始まっていることを、今回強く実感しました。
まず私の目線で見てください。
松谷さんの顔、めちゃくちゃ怖いです。小心者の私は、これでだいぶ萎縮してしまいました・・・。とはいえ、勝負です。さあ、立ち合い。
太い腕に重い腰 元三役力士のすごみ
立ち合いに精いっぱい、当たりに行きましたが、岩のように重い体。
左四つに組み合いましたが、ただ組んでいるだけでも、圧力が強く、腰が「く」の字に。
さらに松谷さんの腕が太くて右の上手が届かない・・・。
作戦変更!右を巻き替えてもろ差しに。よし懐に入れた!あれ?びくともしない・・・。
これではダメだ。頭をつけよう。よし潜り込めた!と思った瞬間。体が裏返し。
上手投げで転がされてしましました。
決まり手は、私がけがをしないようにそっと投げてくれた「とても優しい上手投げ」でした。
当たり前ですが、「強い」。
大相撲の実況をするとは言えども、これまで実際に関取と組み合うことはありませんでした。
松谷さんに稽古をつけてもらい、あの腕の太さや足腰の強さを体感できて、非常にいい経験となりました。
土俵で相撲を取ったのは小学生のとき以来でしたが、とても楽しかったです。
情けない負け方でしたが、体ひとつで全力を出し切る。何とも言えない清々しさがありました。
これを機に、よりよい実況ができるように精進していきます!