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ハイスタ難波章浩さん 西蒲区ラーメン店に地域活性化への思い

  • 2022年09月28日

新潟市西蒲区で2022年9月28日、1軒のラーメン店がオープンしました。
店主の高齢などのため、惜しまれつつ去年閉店した新潟市西区のラーメン店の味を守りたいと、新潟県在住で人気パンクバンド「Hi-STANDARD」メンバーの難波章浩さんが中心となって、クラウドファンディングで資金を集めて開店にこぎつけたといいます。
地域活性化につなげたいという難波さんの思いや開店に向けた店の様子を取材しました。
(新潟放送局 野口恭平 記者)

放送した動画はこちら

難波さんへのインタビューはこちら

Q難波さんと新潟との関係は?

A僕は東京・中野区生まれなんですが父親が田上町出身でした。それで、父の実家の方に小学校1年の時に移住して、それからずっと高校卒業するまで新潟にいました。その後、東京や沖縄に行って、そこから2015年に新潟に戻ってきました。

Q新潟での幼少時代は

A家がずーっと海辺なんですよ。(店の前の)この道、国道402号線沿いで育ってるんですよ。もうちょっと向こう側の新潟の方に行くと僕の地元があって、本当に地元近いんで、角田浜は(幼少時から)ずっと遊んでました。ずーっと海が好きで海辺で育ったんで新潟は海がいいですね。

Q閉店したラーメン店(「楽久」)の思い出とは

A「楽久」ではないんですけど、その店のおかみさんがもともとやっていた店があって、僕の家の本当に近くにあったんで、そこでずっとその味食べてて。おかみさんが一人でそのあとお店を始めてそこで「楽久」になるんですけど、ずっと応援してましたね。ほかのラーメンは食べませんでしたね笑。ラーメン好きなんですけど、いろいろ食べ歩くんじゃなく、あっさりしたのが好きで。一番食べたんじゃないかなっていうくらい。僕の父と母、息子たちはみんな「楽久」で育ってるんです。

「新潟ラーメン なみ福」より

Q味が魅力的だった?

Aまずは優しさかな。癒やされる。ありそうでないんですよ。醤油ラーメンなんですけど、ありそうでない。チャーハンも。そうすね、まぁうん、ラーメンとチャーハンのセットも多分元祖的なお店だと思うんですよ。チャーハン食べてあっさりしたスープで流し込む。それが最高です。

Qバンド活動で忙しくなったあとは?

Aはい、それでも、ツアーとかライブから(新潟に)帰ってくると食べに行く。そういうラーメンだった。そのラーメンがなくなってしまうとなった時にはあまりにもつらかったので「継承させて下さい」とお願いしました。

Qおかみさんからなんと言われて?

Aお店で何回か。さりげなく伝えられました、カウンターのこれくらいの距離で。「何月に閉めるのよね」って。「え、そんな簡単に軽く言われても、がーん」て、その時はショックでした。

Qバンドマンで飲食に携わったことないと思うが?

A僕の思いに賛同してくれた仲間が集まってくれて、飲食とはいえ、やっぱり仲間の絆というか幼なじみもそうだし、新しく出会った仲間がいっぱいいるんです。仲間の絆っていうのがバンド、音楽業界ですけど、やっぱり仲間の力ってすごいなと思ったのがこの期間でしたね。この建物(ラーメン店)ができるまでも、いろいろ建築に携わってくれた方もたくさんいて、何よりクラウドファンディングでできてるお店なんで、その人たちも僕は仲間だと思ってる。

Q難波さんだからこそ集まった?

Aそれは僕というより、今までやってる音楽のおかげというか。「音楽ってここで来るんだ!」って、音楽でここでつながるんだって。音楽でこういう形でつながれるのって初めてだったんで。音楽やってて良かったと思うし音楽の力を再確認した。今回お店も音にこだわって、スピーカーを外につけたりとか中もなるべくいい音にして、そこも仲間たちがやってくれて本当にすごいお店になりましたね。

Qこの店舗はたまたま見つけたと

Aふらっとふらりと、車を走らせたらここ空いてるのかなと。ちょうど新型コロナで閉められていたということで、それで(オーナー夫婦に)お話させてもらって。いろいろな経緯があって、人がつながってって。(プレオープンの)きょうも来てくれてて「美味しい」って言ってくれて良かったです。

Qオーナーやお客さんの反応はどうだったか?

Aきょうは地元の方とクラウドファンディングに参加してくれた人優先でやらせてもらって、感謝の気持ちと、これからもよろしくお願いしますって気持ちと。地元の方もたくさん来てくれてたし、じーちゃんばーちゃんも来てくれてたし、いろいろな方々がいる。新しいことばか分からないけどイベントっていうかエンターテイメントっていうか、これを毎日できるのはすごいうれしいことだし。楽しみです。

Q地域のためという思いもあると

A堅いこと抜きにここはみんなが立ち寄ってくれるような「ドライブがてら行って見ようかな」みたいな。ふらっと遊びに来れるところにしたい。

Q音楽の演奏をしたり

Aここでイベントできますよね。駐車場大きいし。まだ何かそこまで決まってないけど何かできたらいいかなーみたいなところはありますね。まずバーベキューでもしてみようかな。

Qどういう店にしたいか

もともと角田浜というのはものすごいリゾート地ですごいにぎわってた場所なんで、そういう意味では場所としては最高ですよ。角田浜に行くポイントができたよって思ってもらったら。それで角田浜はじめ西蒲区さらには新潟が活気づいていくのを本当に願いながら店を続けていきたいです。

Q新型コロナで大変な状況が続く

A今音楽活動もいったんお休みいただいたりしてて、そんな中でまた違った、音楽とラーメンみたいな全然反対にあるような感じなんですけどそうでもなくて、僕の中ではみんなに喜んでもらえればいいなっていう意味では全然変わってないので、遊びに来てもらいたいです。

28日の開店の様子はこちら

  • 野口恭平

    新潟放送局 記者

    野口恭平

    2008年入局 徳島放送局、報道局経済部を経て新潟放送局へ。幼いころから南魚沼市で年末年始を過ごす。現在は経済を担当。「私もハイスタ世代」です。

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