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限定公開!生後4か月の【ツシマヤマネコ】福元アナは見た!

  • 2023年09月08日

アナウンサーの福元まりあです。 名古屋市の東山動植物園では、今、ツシマヤマネコの「したる」が期間限定で一般公開されています。 動物が大好きな私、さっそく会いに行ってきました!

ツシマヤマネコの「したる」

来園者に「ニャー」と挨拶しているのは……ツシマヤマネコ! 今年4月に生まれたメスで、名前は「したる」。生息地の、長崎県対馬市の志多留(したる)地区が名前の由来です。 ツシマヤマネコは絶滅危惧種に指定されています。国内では、対馬におよそ100頭しか生息が確認されていません。環境省のレッドリストでは、最も絶滅のおそれが高い「1A類」に指定されています。生息地である森林の減少やテン・イタチなどの捕食動物、交通事故などで、個体数が減少しているんです。

木登りしたり、ボール遊びしたり、元気いっぱいです♪

国内では、動物園での繁殖など、ツシマヤマネコの保護が進められています。繫殖を最優先に考え、原則メスは一般公開されないことがほとんど。しかし、東山動植物園では「早い段階で新しい刺激や環境を経験させることで、飼育下でも繁殖ができる丈夫な大人への成長につなげよう」と、メスの「したる」を9月28日まで期間限定で公開しています。

ガラス越しに来園者に挨拶! サービス精神旺盛です♪

ツシマヤマネコは、一見すると家庭で飼育されているネコと同じようにも見えますが、いくつか違った特徴があります。 いちばんの違いは、丸い耳の裏にある虎耳状斑と呼ばれる白い斑点。一般的なネコには見られないので、ヤマネコなどと区別するひとつのポイントとされています。虎耳状斑は、トラやヒョウなど他のネコ科の動物にも見られます。この白い斑点が、暗闇で親や子どもを見つける目印となるそうです。 他にも、太くて長いしっぽや、額の縦縞も特徴です。

耳の裏の白い模様、これが虎耳状斑です

4月に生まれた「したる」。現在は大人の半分くらいの大きさまで成長しましたが、飼育には大変な苦労があったそうです。帝王切開で生まれたため、人工哺育(ほいく)で育て、昼夜問わず3時間おきに哺乳(ほにゅう)して育てたとのことです。「したる」の性格について、ツシマヤマネコを担当している飼育員の加藤俊紀さんに伺うと…「甘えん坊でわがまま、かわいいけど困らせてくることもあります。手に負えない部分と、かわいい部分とがせめぎ合っています」とのこと。

貴重な姿を間近に見られるチャンス!

どう成長していくのか楽しみですね、加藤さん。「はい。とにかく健康に大きくなってほしい。最終的には、子だくさんなお母さんになってもらえたらいいなと思います」
 
早ければ1年でお母さんになるそうです。貴重な姿を見られるのは今だけ!「したる」の一般公開は、9月28日まで。公開時間は午前9時から午後4時で、月曜日は休園です。

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