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グランセローズ⚾新人奮闘記!

  • 2024年04月25日

信州の野球チーム“信濃グランセローズ”

独立リーグBCリーグに所属する信濃グランセローズ。
信州を拠点に活動しています。

目指すは初の独立リーグ日本一

過去に計9人がNPB球団からドラフト指名を受けました。
いまも元プロ野球選手や甲子園経験者などが
夢のNPBの世界を目指し、しのぎを削っています。

そんなしれつな世界に飛び込んだ2人の若者がいます。

三原田京成選手      大石晃司選手

三原田京成(みはらだ・けいせい)選手と
大石晃司(おおいし・こうじ)選手です。
ともに先月、高校を卒業したばかり。

互いの印象を聞いてみると

「(大石は)ちょっとしつこい(笑)。
 深堀りしてくるというか。
 芯がある男」

「(三原田は)ちょっと
 めんどうくさがりや(笑)。
 でも同い年なのに
 めっちゃしっかりしている」

目指すは左の大砲 三原田京成#55

三原田選手は、日本ウェルネス長野高校出身。
高校では4番でエース、投打でチームを引っ張りました。
独立リーグでは高校通算31本のホームランを放った長打力を生かしバッティングに専念。
打撃でプロを目指します。

直面する大きな課題は、金属バットと比べて
飛距離が出にくいとされる、木製バットへの適応です。
 

「金属は当てたらその分素直に
 飛んでいってくれるが、
 木製バットはそういかない。
 慣れと量を増やしてまずは
 強い打球を打てるように
 ならないといけない」

三原田選手を駆り立てる大きな存在。
それが、上田西高校からオリックスにドラフト1位で入団した横山聖哉選手です。
同学年でともに強打者として注目を集めていました。

横山聖哉選手

「すごく刺激を受けているし、
 やっぱり長打を量産する点が
 似ていると思うので、いずれは
 横山選手と対戦できるような
 選手になりたい」

夢を抱いて サウスポー大石#21

そしてもう一人の18歳。
大石選手は埼玉県の秀明英光高校出身。最後の夏は、
エースとしてチームを埼玉大会ベスト8に導きました。

「一番得意な球種はスライダー。
 変化球をうまく使って打たせて
 取るのが自分のピッチング」

大石投手には耳に障害があります。
高い音や小さい声を聞き取りにくい、先天性の難聴です。

「皆、声が大きいし、口の動きを
 見てコミュニケーションを
 とっているので問題ない」

プロを目指し独立リーグへ進んだ大石投手にも、
大きな刺激を受けた存在がいました。
かつて中日や横浜、日本ハムなどで第一線で活躍した
石井裕也さんも先天性の難聴でした。

石井裕也さん(元中日・日本ハムなど)
NPB通算14年330登板

「石井投手の存在のおかげで、
 自分も独立リーグに入って
 NPB目指そうと思えた」

駆け出しの2人 飛躍誓う

シーズン開幕直前の練習試合の日。

大石投手はノックのボール渡し
三原田選手はバット引き

高校時代は主力だった二人も
グランセローズでは駆け出しの存在です。

柳澤裕一監督は2人の新人にこう期待します。

柳澤裕一監督

「技術、精神的にもまだまだだが、 
 期待しているからこそ獲得した。
 四六時中野球のことを考えて、
 いろんなことを吸収して
 高く羽ばたいてほしい」

チームに二人だけの18歳は新天地で飛躍を誓っています。

「大卒や社会人経験のある人たちの 
 中でプレーをするなかで
 レベルの違いは感じているが、 
 日々成長して徐々に結果を残し
 めげずに頑張っていきたい」

「独立リーグは結果が求められる。
 インナーマッスルや下半身、
 柔軟性、それぞれを鍛えて、
 マウンドに上がったときに
 しっかり抑えられる
 ピッチャーになりたい」

門出のシーズンの春。
2人の若者が信州で夢への第一歩を踏み出しました。

  • 米澤太郎

    NHK長野・アナウンサー

    米澤太郎

    小学校~高校まで野球一筋

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