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ねずみにそっくり? 長野県坂城町の「ねずみ大根」

  • 2022年11月19日

坂城町の地大根「ねずみ大根」が収穫の時期を迎えています。 
形だけでない特徴は、その味にあります。「ねずみ大根」の由来は?

「ねずみ大根」の由来は?

「ねずみ大根」はその名の通り、小ぶりでお尻から長いしっぽのような根が伸びているのが特徴です。 
この地域で江戸時代から受け継がれてきました。
 

町を代表する特産品ということで、町のゆるキャラ「ねずこん」も、この大根をイメージして誕生しました。

ユニークな形の大根ができるのは、地形のおかげです。 
畑があるのは、千曲川に向かう扇状地。 粒の大きい土砂が堆積する、水はけのよい土壌です。 

そのため、水分を得るために大根の細い根が伸びて、しっぽが伸びたような大根ができたのです。

特徴は「辛み」

このねずみ大根の特徴は、形だけではありません。 
味もユニーク。…めちゃくちゃ辛いんです。 

実は、こちらの大根、農業試験場と協力して改良した品種で、正式な名称は「からねずみ」と言うのです。
 

収穫を体験した山田アナウンサー。次々と大根を抜いていきます。 
普通の大根のように、根がしっかりと張られていないので、収穫するのが簡単なのです。
 

ただ、小石混じりの土壌で順調に育たず、割れていたり、二股になったりするものも多く、約5割は規格外になってしまうそうです。 

そこで、地元ではこうした規格外の大根を使った様々な加工品が作られています。

ゲストの坂井きのこさんもビックリ!?

糖度の高さを活かした焼酎や、漬物、切り干し大根、クッキーまで。様々な加工品が生まれています。
 

加工品を数多く生み出している矢幡和香子さん
規格外の大根も、葉っぱも無駄にせずに全部使いたいと思いました。この大根は捨てるところがないので、色々な商品に展開できます。

刺激的な辛みを味わうには

この時期にしか味わえないねずみ大根の伝統料理があります。
 

それが「おしぼりうどん」 
大根のしぼり汁に、味噌(みそ)を溶いて、釜揚げうどんをつけていただきます。 

ねずみ大根は生産量が多くないので、あまり出回りません。 
ぜひ坂城町に来て、味わってみてください!
 

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