延岡にある山下新天街「のべおか七夕まつり」の思い出を取材
- 2023年07月06日
宮崎にまつわる懐かしい思い出でつながる「#みやざきノスタル部」。
今回は延岡の人にとって「ふるさと」の原風景となっている山下新天街の七夕まつりを特集!
商店街のお店が減るなか、形を変えながら市民を楽しませてきた七夕まつりを振り返ります。
山下新天街の七夕まつり
延岡市にある山下新天街では、毎年、七夕にあわせて、商店街の各店が制作した本格的な飾りから、市内の保育施設や介護施設などが作ったかわいらしい飾りを展示しています。今年も様々な作品43点が展示されています。
この七夕まつりは1956年に、商店街にアーケードができたのを記念して始まったもので、今年で66回目を迎える歴史あるお祭りです。今年は7月1日(土)~9日(日)まで行われています。
昔の飾りをプレイバック
NHK宮崎に残っていた1986年、1989年、1990年、2002年の4年分の飾りを振り返ります。皆さんの記憶に残っている飾りはありますか?
当時は商店街の人たちが競い合うように飾りを作っていたようで、飾りのなかには動く飾りもありました。
当時の思い出は?
当時飾りの制作にあたっていた刃物の製造・販売を行う創業110年を超える老舗店主の島崎一さんにお話を聞くことができました。島崎さんが制作した飾りはこちら。
商店街で初めて動く飾りを作ったのが島崎さんの父親だったということで、よく飾りをいっしょに作っていたそうです。そしてこちらも島崎さんが作った作品です。
動く部分は扇風機の首振り部分や、ラジコンなどのモーターを使っていたそうです。制作期間はおよそ一か月半。仕事の合間にコツコツと作っていたそうです。他にも、浦島太郎や桃太郎など昔話を題材にした作品も作ったとか。七夕祭りと言えば仙台が有名ですが、規模では勝てなくてもアイデアで勝負して商店街を盛り上げようと考えていたそうです。
いや~。昔は頑張ってたね。お祭りが始まって(お客様が)通ってくれるときに「すごい。すごい」と言ってくれるのを楽しみに毎年作っていました。
「もう七夕が近いけど、今度は何を作りよっと?」って聞かれるのもまた楽しみでした。
島崎さん今年も七夕祭りのために飾りを制作していました。それがこちら。
絵本にでてくる「あおむし」です。動く部分は車のワイパーを使って、ウネウネという動きを表現しています。通りかかった子どもは「にょろにょろ動いていて、本当のアオムシみたいでスゴイです」と話していました。
1つの飾りにペーパーフラワー5000個
続いて、お話しを聞いたのは靴店の佐藤太道さん。手にしているのは一番のお気に入りの作品です。
佐藤さんは、縦横3mの平面の大きい作品を作っていたそうです。
敷き詰められているのはペーパーフラワー。一つの作品で毎回4000~5000個を作ったそうです。気が遠くなるような数ですが、みんなに喜んでもらいたくて工夫を凝らして作っていたということです。
市民を楽しませたい!という商店街の方たちの気持ちが伝わってくるお祭りでした。
映像でも振り返る「山下新天街の七夕まつり」
「#みやざきノスタル部」のホームページでは、今回紹介した「山下新天街の七夕まつり」のほか県内の懐かしい映像を見ることができます。
あなたの青春時代の思い出を映像で振り返ってはいかがでしょうか?
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