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宮崎県議会議員選挙 結果を詳しく解説 県政はどう変わる?

  • 2023年04月11日

宮崎県議会議員選挙は11の選挙区で投票が行われ、無投票だった選挙区の当選者も含めて39人の新たな議員が決まりました。
県議会はどう変わるのか?記者が詳しく解説します。

投票の結果は?

宮崎県議会議員選挙は、9日に投票が行われ、現職21人、元職3人、新人12人のあわせて36人が当選しました。無投票だった選挙区の3人当選者も含めて、39人の新たな議員が決まりました。

各党の獲得議席数は、自民党が24議席、立憲民主党が4議席、公明党が4議席(選挙前より+1議席)、共産党が1議席(選挙前より-1議席)、無所属が6議席となりました。

新旧別では、現職が24人、元議員が3人、新人が12人で、最年少は36歳、最年長は76歳となりました。男女別では、男性が35人、女性が4人で、女性議員は過去最多だった前回(4年前)と同じ数となりました。 さらに、宮崎市選挙区と延岡市選挙区では得票数が最多だったのはいずれも女性でした。

最年少当選者は?

今回の当選者の中で最年少だったのは、宮崎市選挙区で初めての当選を果たした、自民党の新人・山口 俊樹氏です。宮崎市出身の36歳です。
2015年に宮崎市議会議員選挙に初当選し、2期目の途中で県議会議員選挙に立候補していました。

山口 俊樹氏

若い世代の代表として、しっかりその声を拾っていくのが一番大事な役割だと思っているので、若さを強みに頑張りたいです。市議会議員の経験をいかし、自治体と県の連携を進め、市だけでは解決できない課題を吸い上げて、県のフィールドから解決していきたい。

選挙前にはいなかった30代の議員は2人となり、平均年齢は57.7歳。選挙前より6歳ほど若い顔ぶれとなりました。また、新たな顔ぶれの3割にあたる12人が新人となりました。

吉村功太郎 教授(宮崎大学大学院)

未来を作っていくのは若い世代だと思います。よりその若い世代の声を拾っていただきながら、宮崎について考えていただければと思います。県政もより柔軟に、多様な立場をフォローできるものになるのではないと思います。
県庁だけではなかなか難しい点をたくさんの議員が補完する、何かあれば『それは違う』と議論する。こういうことが大事ではないかと思います。

宮崎市選挙区と延岡市選挙区
女性がトップ当選

今回の県議選は、女性候補の躍進が目立ちました。宮崎市選挙区では、女性が1位と2位の得票で当選。この選挙区で女性がトップ当選だったのは初めてとなります。さらに延岡市も女性が1位で当選しています。女性の意見を政治に反映して欲しいという県民の意思がはっきりと現れました。

女性候補の躍進については、こちらの記事に詳しくまとめました↓↓(下の画像をクリック)

選挙ばなれ続く

若い世代や新人が多く立候補し、選択肢が広がったにも関わらず、投票率は低下傾向が続く結果となりました。

今回の投票率は40.75%。過去最低だった前回からわずかに増えたものの、過去2番目の低さとなりました。県議会が今の定員になって最も多い11の選挙区で選挙戦になったにも関わらず、この投票率は、厳しい結果と受け止めざるを得ないと思います。

当選した県議の皆さんには「選挙離れ」の傾向が続く現状を真摯に受け止め、県民の関心を高める議論を行ってほしいと思います。

宮崎県議会議員選挙
当選者一覧はこちら

9日投開票の当選者36人はこちら

https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20230410/5060015147.html

無投票だった選挙区の当選者3人はこちら

https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20230331/5060015087.html

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