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水戸 中国・台湾から春節で偕楽園に 大洗水族館は金ヒラメ

「水戸の梅まつり」も開催中!
  • 2024年02月16日

中国や台湾などで旧正月にあたる「春節」の連休が始まり、水戸市の偕楽園にも梅の花を楽しもうと外国人観光客が訪れています。一方、北関東の観光地でも外国人誘客に工夫を凝らしています。茨城県の取り組みの現状を取材しました。
(水戸放送局 記者 住野博史)

NHKプラスで見逃し配信 2/23(金) 午後7:00 まで

 

水戸の梅まつり 外国人観光客も

日本三名園の1つ、水戸市の偕楽園では、2月10日から「水戸の梅まつり」が始まり、5分咲きほどになった梅の花を見ようと多くの観光客でにぎわっています。

中国や台湾などで旧正月にあたる「春節」の連休が始まり、15日は偕楽園でも中国や台湾からの観光客が梅の花を楽しんでいました。

何度も来日しているという台湾からの観光客は「東京は行きすぎたので茨城に初めて来ました。動画サイトで茨城のことがたくさん紹介されていたので、来ることができてよかったです」と話していました。

また、北海道からフェリーに乗って来た中国人観光客は「ずっと日本に来たかったですが新型コロナの影響で来られず、初めて来ました。偕楽園はとても美しく、またここに来たいです」と話していました。

県によりますと去年4月から12月に偕楽園を訪れた外国人観光客は新型コロナの感染拡大前の同じ時期の70%ほどに回復していて、以前と比べて台湾を中心とした個人客が増えているということです。

県は園内の施設を英語で紹介するQRコードを新たに設置するなどして、外国人観光客を取り込んでいきたい考えです。

県偕楽園公園課の安達尚伯課長は「偕楽園の歴史と文化を外国の方にも感じてもらい、梅の花を楽しんでほしい」と話しています。

お隣 栃木県は「鬼」でPR

一方、海外の観光客誘致には北関東の観光地でも取り組んでいます。

お隣、栃木県の鬼怒川温泉では今、至るところで鬼の姿が見られます。

鬼の字が書かれたはっぴ姿の人たちが、みこしをかついだりして、観光地を盛り上げました。

実はこの「鬼」、中国や台湾では「幽霊」などを意味し、不気味なイメージがあります。

一方、鬼怒川温泉では、古くから福を招く象徴とされてきたことから、あえて「鬼」を全面に出すことで、ネガティブなイメージを逆手にとり、観光客を呼び込もうとしているのです。

鬼怒川温泉では、「鬼まつり」のほかにも地元の飲食店が協力して、鬼をイメージした料理などの「鬼ぐるめ」を提供するなど地域一丸で取り組んでいます。

茨城は台湾で大規模キャンペーン

もちろん、茨城県も外国人観光客の誘致に力を入れています。

特に、去年は海外で大規模な観光キャンペーンを行いました。

2023/2/5いばらき大見本市 台北

大井川知事や茨城育ちのタレントの渡辺直美さんが台湾で、茨城の魅力をアピール。

「開運茨城」と銘打って、茨城が国営ひたち海浜公園のネモフィラや袋田の滝、牛久大仏など「開運」スポットにあふれていると売り込んだのです。

その結果、台湾から県内のホテルや旅館に宿泊した人の数は、去年5月以降、最新の統計が出ている11月まで、2019年の同じ月と比べておおむね上回っていて、8月には1.9倍近くまで上がったということです。

直近に台湾を訪れた県の職員からは、現地での認知度が高まっていると感じられたという声があったほか、県内の宿泊施設の担当者からも台湾からの観光客が増えているといった声が聞かれているということです。

開運?で金色のヒラメもアピール

「開運」といえば、最近はこちらが、台湾や中国の人にアピールできるのではないか…

「金色のヒラメ」です。

鹿島灘で釣りをしていた人が釣り上げて、アクアワールド県大洗水族館に寄贈しました。

金色は、縁起がいい色ということで中国や台湾の人たちに大変人気がある色です。

私たちも地元の放送局として茨城の魅力を少しでもアピールしたいと思い、先日、こんな動画を作りました。

X、旧ツイッターに投稿したところ、台湾の人からは「きれいですね!」といった感想が寄せられました。

水族館の広報担当者にも最近の状況を聞いたところ、水槽ではみなさん興味津々に見ているということです。

水族館は休日を中心に台湾をはじめ多くの外国人観光客でにぎわっているということなので、楽しんでいただいているのではないかと思います。

世界にアピールする茨城の魅力はないか、引き続き取材を続けます。

  • 住野博史

    水戸放送局 記者

    住野博史

    福岡市出身・2019年入局。 
    茨城県警で事件取材を経て、2022年8月から県政担当。
    在留外国人の課題について長期にわたり取材。 北京に留学経験あり。
    趣味は旅行・鉄道・牧場めぐり。 

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