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職業ジェンダーギャップ解消へ 女性だけの漁師チーム【インスタ画像でわかりやすく解説】

「女性だから…」、「男性だから…」と性別で制限を受けた経験はありませんか?

高校生のとき、漁師になりたかった田中りみさん。

「女性だから漁師はダメ」と父親に言われ、一時はあきらめましたが、夢を貫きいまは漁師の世界で活躍しています。

女性が参加しやすい漁のスタイルを模索する田中さんの活動を取材しました。

(NHK「おはよう日本」より)

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

女性だけの漁師チーム

携わる人の9割が男性という漁業。そんな中、3年前、地元でただ一人の“女性漁師”になった田中りみさんです。地元の仲間に声をかけ、現在、女性だけの漁師チームを結成して活動しています。

祖父・父親も漁師だった田中さん。その姿を見て育ち、小さいころから自分も漁師になりたいと思っていましたが…

漁師 田中りみさん

「高校生のときに漁師になりたいといったら女の子はダメと。地元では女を船に乗せると漁ができない、漁獲が減る」

と父親から反対されました。高校卒業後は東京で働いていた田中さん。35歳で地元に戻り、水産加工会社が行っていた定置網漁に参加。漁師として活動を始めることに。田中さんたちの女性漁師たちは高齢化が進む中、貴重な担い手になっています。

週に一度、朝市を開催。獲ってきた魚を地元の人に販売しています。地元の人は···

「いままで漁師の仕事は男の仕事だった。いまは女も男もないのでいいのでは」

「なんか気さくだし、いいんじゃないですか」

という声が。

2022年4月、田中さんは水産業に関わる女性たちの交流会に参加。全国から32人が集まりました。参加者へのアンケートでは、長く男性中心だった職場ゆえの悩みが吐露されました。

「“女のくせに”と言われ悔しい思いを…」

「力だけはどうしても負けてしまう」

田中さんは女性が働きやすい職場を目指し、活動しています。いま取り組んでいるのは、力がなくても使いやすように道具を工夫すること。柄を短く、網を浅くして使いやすいように改良し、女性でも使いやすいようにしました。

効率よく漁をするシステムも導入。浮き輪につけたカメラで海の中を撮影し、スマートフォンでリアルタイムで確認することができます。魚が映っていることを確認してから漁に行くことができるので、効率よく漁ができます。子育て中など、働く時間が限られている人でも参加しやすくなるといいます。

漁師 田中りみさん

「何年もやっている漁師さんにしかできない漁ではなくて、女の子だったり男の子にもできるようにしたい。私が目指すのは、モデルを作って全国のいろんな漁村に散らばればいいと思っています」

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サッカーのワールドカップカタール大会で女性で初めて審判員として選ばれ、第4審判を務めた山下良美さん。選手交代の際に背番号が記された表示板を掲げたり、会場にアディショナルタイムを知らせたりする役割を果たしました。山下さんが審判員になるきっかけ、審判員としての目標、そしてワールドカップを終えたいま何を感じているのか、語ってくれました。

インスタグラムでも画像を公開中

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インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

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