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高知県本山町上関地区 “真剣勝負で地域がひとつに”

  • 2023年09月01日

四国各地で、お祭りが通常開催に戻っています。

高知県本山町上関地区でも4年ぶりに上関阿弥陀堂奉納相撲が開かれました。

チカラとチカラがぶつかり合う祭り、 
飛び入りで参加可能ということで、思う存分、体験してきました!

(NHK松山放送局 永井伸一)

160年続く伝統の祭り

8月19日に開催された祭り、この日は快晴。
吉野川沿いに広がる田んぼの緑が、迎えてくれました。

夕方から始まった「上関阿弥陀堂奉納相撲」。
アトラクションということで、 子ども同士での取り組みから始まっていました。

このあと始まる奉納相撲は、160年続くという伝統のお祭りで、 江戸時代、この地域で疫病がはやり凶作に見舞われたとのこと。
病気の回復と豊作を祈願するため、 草相撲の横綱に土俵入りをしてもらったことが起源となっています。

飛び入りで参加可能

ユニークなのが、賞金が出るということ。
ズラリと吊り下げられていました! 地域の人たちの寄付で集まった賞金だそうです。

さらに、この奉納相撲は・・・

上関阿弥陀堂奉納相撲 実行委員会 泉祐司さん

「奉納相撲は飛び入り大丈夫なんです!まわしも用意してあります!!」

と、衝撃の一言!
ということで参加することにしました!

ちなみにアトラクションのカラオケ大会も飛び入り参加できるということで、

こちらも参加してしまいました…。

チカラとチカラのぶつかり合い

奉納相撲は、個人同士で取り組みをしたり、グループに分かれて取り組みをしたり。

地元の人「いかんか!」

4年ぶりの祭りを待ちに待っていたという大声援が 背中を押してくれました!

10番取って2勝8敗。

この日優勝した人は、こんなに賞金を!

永井の感想

取り組みは、まさにチカラとチカラのぶつかり合い。
それだけに、土俵の周りから気こえてくる声援はチカラのこもったものでした。

みなさんが待ちに待った4年ぶりの真剣勝負。
だからこそ、相撲に参加した人も見ている人も、喜んだり悔しんだり笑ったり。
祭りによって、こうした感情を引き起こさせてくれことが地域をひとつにし、160年続いてきた理由なのでは、ということを感じました。
上関地区の皆さん、ありがとうございました! 
また来年も…。

  • 永井伸一

    永井伸一

    1993年入局。現在は「四国らしんばん」を担当。座右の銘は「しっかりしていなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格がない」

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