京都 源氏物語にも登場 平安時代から愛されてきた“つばき餅”
- 2024年03月21日
春の訪れを前に、一部の品種が見頃を迎えるつばき。京都の和菓子店では春先にかけて、つばきの葉をあしらった「つばき餅」が店頭に並びます。
源氏物語に関連した名前のつばき
古くから親しまれてきたつばき。園芸植物としても人気があり、数千もの品種のなかには、源氏物語に関連した名前の花もあります。
京都府立植物園 樹木担当 中井貞さん
「花の形や色を楽しむために、いろいろ名前をつけていくわけですが、日本の古典として人気の、源氏物語に影響を受けた名前をつけたという意味合いが大きかったのでは。」
源氏物語にも登場「つばき餅」
つばきは、源氏物語の中では変わった姿で登場します。「つばき餅」は日本最古の餅菓子とも言われ、源氏物語でも、貴族たちが蹴まりの合間に、つまむ様子が書かれています。
この京菓子店では、餅をはさむ葉の一部を、神社から許可を得てもらっています。つばきの葉は邪気を払うとされ、また油分が多く餅が包みやすいと言います。
平安の時代から京都で親しまれてきた「つばき餅」
京都では平安時代から親しまれてきたお菓子で、つばきが咲く春先にかけて、多くの和菓子店に並びます。
京菓子店 髙家啓太さん
「源氏物語に書いてあるくらいですから、紫式部も食べたかもしれないですね。」
源氏物語の時代から親しまれてきたつばき餅。つばきの花が咲くころ、京の町に春の訪れを告げます。
紹介した京菓子店では、「つばき餅」は1月から3月の期間に注文を受けて作っていて、今シーズンの予約はすでに終了しています。