能登半島地震 医療支援の医師 ~熊本地震8年 今、伝えたい①~
- 2024年04月10日
熊本地震からまもなく8年。ことしは1月に能登半島地震が起きました。
当時、熊本地震で被災者の支援などにあたった人のなかには、能登半島の被災地に赴いた人もいます。被災地で感じたこと、そしてふるさと、熊本に今、改めて伝えたいことをシリーズでお伝えします。1回目は、能登半島地震の被災地で医療支援にあたった医師です。
(熊本放送局 記者 藤﨑彩智)
「DMAT」の隊長として派遣された笠岡医師
熊本大学病院の医師、笠岡俊志(かさおか・しゅんじ)さん 62歳です。
能登半島地震の被災地、石川県穴水町に病院の災害派遣医療チーム=「DMAT」の隊長として
派遣されました。
多くの方が避難されていて、さらに断水とか一部停電していてかなり厳しい環境。
被災地での活動
町の保健センターで医療チームの調整にあたり、8年前、熊本地震で行った災害医療の経験を
いかすことができたといいます。
熊本地震で問題になった「エコノミークラス症候群」という足の血管に血栓ができて詰まることを防ぐ、断水で水がない状態でも口腔ケアを行うような案内のチラシを準備をして、避難所の支援とか高齢者施設の支援とか熊本地震の時にはあまりされていなかったことが割と早い時期からされているので、そこがいわゆる2次被害、関連死の減少につながっているのかなと思います。
8年、今伝えたいこと
我慢を強いられる被災後の生活。体調を壊すことをどう避けるかが重要だといいます。
せっかく地震で助かった命をつなぎとめるため、笠岡さんが今、伝えたいことです。
食べ物はなければ我慢できます。我慢するしかないで我慢していればいずれ食べ物の支援があります。トイレは我慢できません。断水や停電でも自宅のトイレが普通に使えないっていうときでも非常用のトイレには手軽に停電している状態でも自宅のトイレで用を足す事が出来るようなグッズがありますので、非常時にはそういったものを活用することも重要ですね。ちょっと強調しておきたいかなと思います。
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