みんなでことば塾「白羽の矢が立つ・確信犯」
- 2023年08月02日
今回は「白羽の矢が立つ」と「確信犯」についてご紹介。
白羽の矢が立つは、「選抜」や「抜擢」という意味で使われますが、
喜ばしいときに使う言葉ではありませんでした。
語源をみてみましょう。
つまり、犠牲者を選ぶニュアンスが強かったのです。
そこから徐々に「選ぶ」という意味だけで使われることが多くなってきています。
いまでは辞書でも、「名誉ある場合にも使う」と記されているものも出てきています。
次に「確信犯」です。
たとえば、「朝の会議、今日も遅刻。あなた確信犯ね」などと、
比較的、軽微な悪いことに使いがちかもしれません。
意味としては、「俗に」こうです。
しかし、本来の意味はこちらです。
こうした犯罪行為、今は「テロ」という言葉で置き換えることができます。
そのため、徐々に「確信犯」の本来の意味で使われる機会が薄れてきました。
そうした中で、あえて行われる「犯罪⇒わるいこと」を指すことばとなっていったようです。