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【注目は?】夏の高校野球・準決勝「有明vs東海大熊本星翔」

菊池高校前監督 渡辺和雄さんに聞く
  • 2023年07月21日

夏の高校野球熊本大会
準決勝の第2試合「有明vs東海大熊本星翔」
注目選手や展望を
NHK高校野球解説・渡辺和雄さんに聞く!

準決勝の第2試合は、第2シード「有明」vs第3シード「東海大熊本星翔」です。
両チームの勝ち上がりや、試合の見所、注目選手などを紹介します。
これを読めば、より試合を楽しめるはずです。
(熊本放送局・アナウンサー・石井隆広)

第2シード「有明」は3試合で21得点0失点
今大会、無失点のまま準決勝へ!

今大会第1シードの文徳を倒し春の県大会で優勝、さらに九州大会でも熊本勢として春35年ぶりの優勝を果たし、一気に優勝候補に名乗りを上げた第2シードの有明。
特徴的なのが3試合で12盗塁の「機動力」。高見一茂監督も「走塁を武器に」と話します。
さらに、吉田空雅投手と稲岡寛太投手の左の二枚看板。打撃では、今大会6割越えの打率を誇る村田雅道選手など、投打にハイレベルです。

初戦は「第一」に10対0 
 5回コールドで勝利。
3回戦は「八代東」に4対0
 先発の稲岡が変化球を軸に丁寧に投げて、13奪三振、被安打2で完封勝利。
準々決勝は「大津」に7対0の8回コールドで勝利
 23年ぶりのベスト8で勢いにのる大津相手に、エース吉田が12奪三振で無失点の好投。
大津戦のあと、高見一茂監督は「勝ったことは良かったが、自分たちの野球ができなかった。ボール球に手を出すなど、自分たちのバッティングができなかったことは課題。一方、守りはいつも通りでエラーもなく良かった。先発の吉田もよく投げてくれた。次は自分たちの野球をしたい」と語っていました。

第3シード「東海大熊本星翔」は3試合で25得点4失点
準々決勝で秀岳館にコールド勝ち!

第3シードの東海大熊本星翔。去年秋は優勝していますが、今年の春は初戦で有明に1対2で敗れ、リベンジに燃えています。
去年もエースとして活躍した140キロ台中盤のストレートを持つ玉木稜真投手が全3試合で先発し、勝ち上がってきました。打撃では注目の1番ショート百﨑蒼生選手や主将で2番ファーストの川道樹選手を中心に上位打線が強力です。準々決勝では秀岳館相手に2塁打5本を含む11安打で8得点のコールド勝ちでした。

初戦は「鹿本」に13対1
 5回コールドで勝利。
3回戦は「千原台」に4対2
 先制して逃げ切り。先発のエース玉木は8回を無失点。
準々決勝は「秀岳館」に8対1の8回コールドで勝利
 注目の百﨑が2塁打2本を含む3安打の活躍。エース玉木も7回1失点の好投。
秀岳館戦のあと、野仲義高監督は「初回で百﨑が塁に出てくれるというのが練習試合で出来ていた我々の流れで、それがようやくできた。この試合は終盤まで落ち着いて攻められた。有明には春に初戦でやられているので、やり返したい」と語っていました。

渡辺和雄さんが展望!
「有明」対「東海大熊本星翔」どんな試合に?

菊池高校前監督 渡辺和雄さん
(PL学園→青山学院大学)

あす準決勝第2試合の見所は?

有明の左腕の二枚看板の吉田と稲岡、東海大熊本星翔はエース玉木と内田、どちらも投手力のあるチームだと感じる。有明は大津戦の吉田の好投が光ったが、稲岡も真上から投げ下ろすスタイルで、ボールの回転数が多く、打ちづらい。また縦の変化球もいいものを持っていると思う。東海大熊本星翔はエースの玉木の仕上がりが重要だが、リリーフの内田も状態が良くなっていて、直球もいいものを持っている。
この投手陣からいかに先制点をとるかが重要。立ち上がりが重要と言える。
攻撃面では、有明は村田、東海大熊本星翔は百﨑がキーマン。両チームの先頭打者の出塁率が高く、いかに出塁してホームを踏むかがカギになってくると思う。
両チームの強打者に対して、投手陣はインコースを投げられるかどうかも勝敗を分けると思う。

どんな試合展開を予想しますか?

投手力のあるチームだからこそ3点ぐらいのゲームになるのではないか。甲子園まで残り2つとなると、ワンチャンスや1球で流れが変わる。つまりミスを出さないことが重要。選手の起用を含め、両チームの監督が選手を信頼して、いかに勝ちにつなげる采配を振るのかも注目したい。

NHKではテレビ・ラジオで中継します!
球場に行けない方は、是非NHKでお楽しみください!

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