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熊本「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」

温泉の町で3年ぶりに開催
  • 2023年02月22日

冬の祭りが山鹿市で開催

国指定重要文化財「八千代座」や夏の灯籠祭り、温泉でも有名な山鹿市で、2月、竹灯籠や和傘のオブジェで街が彩られる「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」が開催されています。

竹筒の中にろうそくを入れた「竹ぼんぼり」のやさしい灯り(あかり)が、歴史ある商店街の街並みを幻想的に照らし出します。

コロナ禍を経て3年ぶりに開催

かつて山鹿市は和傘の大生産地として、また江戸時代には参勤交代の大名行列の宿場町として栄えました。この祭りは「当時の賑わいや風景を再現できないか」という、地元の人々の思いから生まれました。

20年以上前から毎年開催され、一番多い時で1か月に4万2千人の来場がありましたが、コロナ禍によりここ数年は中止を余儀なくされていました。ことしは、徹底した感染防止対策と地元のみなさんの努力が実り、3年ぶりに開催が実現しました。

地元住民とボランティアの手でつくりあげられる

準備は11月から始まり、竹の切り出しから加工・色塗りまで、商店街や観光協会のほか福祉施設や地元の高校生など、地元に住む多くの人々の手で行われます。

また、美しくカットされたたくさんの竹筒にろうそくを入れる作業もかなり時間がかかります。地元の人々の協力なしでは成り立たない、地域に根付いた祭りの一つです。

いよいよ迎えた祭り当日。日暮れとともにボランティアのみなさんも集まり、ろうそくひとつひとつに火が灯(とも)されます。

街があたたかい灯りにつつまれる

豊前街道を中心に飾られた約5000本の竹灯籠と約300本の和傘がライトアップされ、街道を幻想的な灯りで彩ります。

市内外からたくさんの人々が来場し、かつて参勤交代が行われていた時代へタイムスリップしたような風情ある情景と賑わいを感じることができます。

2月の毎週金曜と土曜で開催されている「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」。2月24日(金)、25日(土)でフィナーレを迎えます。点灯時間は夜7時から夜10時まで。

この季節、幻想的な灯りは見る者を心から温めてくれます。午後5時半頃から点灯開始されますが、どなたでも竹灯籠の点灯ボランティアに参加できますので、柄の長いライターをお持ちの上、参加してみてはいかがでしょうか。

  • 麻生雄太

    熊本・コンテンツセンター

    麻生雄太


    2021年入局。熊本県出身
    趣味は音楽鑑賞、焚火など。

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