熊本発 プロ野球キャンプ特集②西武・児玉亮涼選手に独占取材
- 2023年02月21日
連日話題になっている「プロ野球春季キャンプ」そのキャンプで、ともにルーキーながら、1軍に帯同している熊本出身の2人。西武・児玉亮涼選手(こだま・りょうすけ)24歳と、巨人・萩尾匡也選手(はぎお・まさや)24歳です。実は、2人とも熊本・文徳高校の出身で、一緒にプレーした先輩・後輩なんです。今回はその2人に独占インタビュー!2回シリーズでお伝えします。
「源田選手に匹敵する守備力がある」と高い評価を受ける児玉選手。なんと「あの“村上様”に続く素質を持っている」と評価を受ける萩尾選手。ともにキャンプでどんな努力を重ねているのか、そして開幕への思い語ってくれました。
第2回は、西武ドラフト6位ルーキー児玉選手です。聞き手は、慶應野球部卒、野球歴15年の熊本放送局・法性亮太アナウンサー。
児玉選手の最大の持ち味は「守備」。ショートの守備では、流れるような足の動きを見せていました。そんな守備職人、児玉選手も「あの選手」の守備には度肝を抜かれたそうで・・・
キャンプ前半、率直にどんな感想を持っていますか?
たくさんのことを学んでいて、頭がもうごちゃごちゃになるくらい色々なことを教えていただいているので、焦らずに一つ一つ練習を積み重ねてクリアしていけたらいいなと思っています。これから自分のレベルアップを考えていくと楽しいの方が強いです。
社会人とプロはやはり違いますか?
社会人野球も細かいところを突き詰めていくのですが、さらにその上をいくような、少しの小さなことでも一つ一つ突き詰めていくというのは、ほんとにレベルが違うなと感じました。
誰とよくコミュニケーションを?
同じ内野手の方は声をかけてくださいますし、源田選手も、ノックで一緒に受けていたら優しく教えてくださるので、本当に良いお手本になっています。
西武、不動のショート・源田壮亮選手(げんだ・そうすけ)。
WBC日本代表にも選ばれていて、その守備は「日本一」とも称されています。
源田選手はどんな存在?
動画では結構見ていたのですが、最初に横でプレーを見たときは「こんなうまい選手がいるんだ」と、ほんとに感動して、同時に自分もこれ以上になりたいという強い気持ちが芽生えました。本当に「守備が好き」という気持ちがあるので、そこを極めていきたいなと改めて思いました。
何に感動しましたか?
動きの無駄のなさ、捕球する位置、足さばき、不規則なバウンドになっても何もなかったかのようにプレーされるので、ずっと見ていても僕は飽きないです(笑)
児玉選手と同じく社会人野球を経てプロに入った源田選手ですが、印象に残ったアドバイスは?
「最初は自分のプレーをして、それで駄目だったときにどうすべきか考えた方がいい。まずは自分を見失わないよう」と言ってくれました。このキャンプでは、自分のプレースタイルを貫き通してやっていけたらと思っています。
源田選手をいわば崇拝する児玉選手ですが、源田選手からも高い評価を受けています。
取れるアウトを確実に取る、不規則なバウンドをしても何とか粘ってアウトにする、すごく足も動きますし、堅実で「守備うまいな」と思って見ています。僕も児玉選手と同じように大学から社会人を経てプロ野球に入っているのでわかるんですが、年齢的なものもありますし、とにかく早く一軍で出たいと本人は思っていると思います。だからこそ、とにかく早く、1軍で活躍して欲しいなと思います。
今シーズンの目標はなんですか?
目標は開幕1軍。この1年間は、まずは1軍の試合にずっと帯同したいという気持ちもありますし、プロ野球の試合の間隔などに慣れてまずは1年間を通して怪我をせずにずっと試合に帯同できるようなところをやっぱり見つけていければいいなと思っています。
どんな選手になりたいですか?
色々なポジションを守れたり、走塁でも、打撃でも、大事なところで安心してベンチからサインが出せるような選手になりたいです。そうすれば自分も息の長いプレイヤーとして生きていけるとのかなと感じています。将来的には、源田さんという日本一のショートがいらっしゃいますので、しっかり自分で見て学んで、ゆくゆくは、それを超えられるような「日本一のショート」になりたいなと思っています。
首脳陣からも高い評価を受けている児玉選手。今シーズンの活躍がいまからとても楽しみです!
児玉選手の良さは、足をしっかり動かして守備をできるということ、そして、そこを生かした守備範囲の広さ、そこが武器です。ショートの守備に関しては、源田選手のあとを任せられるくらいのレベルまであるのではないかなと期待しています。今シーズンは、まずは「守備固め」として頑張ってほしい。長期的にみると、やはり源田選手のあとを担ってもらいたい。源田選手ももう30歳ですから、ここから10年、15年やるのは現実的に難しい。ライバルもたくさんいますが、勝てるだけの能力もあると思います。
最後に高校の2学年下の後輩、萩尾選手のこと。キャンプイン前に連絡を取ったということです。
お互いに怪我をせずにと言うことで。プロの世界でやる中で、最初から飛ばしてアピールしたいというのがあると思うんですけど、怪我をしてしまったら意味は無いので、お互い怪我はないようにということを話しました。萩尾選手は、僕が高校3年生の時から1年生ながら試合に出ていたすごい能力を持った選手ですし、同じ高校からプロの世界で野球をできるというのは良い刺激になります。たまにでも連絡を取り合って、僕から聞いてあげれたらいいなと思っています。僕自身も頑張ろうと思ってますけど、一先輩として、少しでも気にかけていけたらいいなと思っています。