あさイチ 井上咲楽とめぐる山梨のイチバン ~グルメ編~
- 2024年02月27日
「あさイチ」で地域の魅力を伝える「愛でたいnippon」では、2月8日に山梨特集を放送。ゲストの井上咲楽さんとNHK甲府の藤原優紀アナウンサーが「山梨のイチバン」をめぐりました!
こちらの記事では「グルメ編」として、とっておきの「おすし」と「ぶどうグルメ」をご紹介します。
人口あたりのすし店の数日本一!
人気の【ご当地おすし】とは?
海がない山梨県ですが、実は人口当たりのすし屋の数が日本一!(出典:「平成26年経済センサス‐基礎調査結果」総務省統計局)
今回は井上さんに、甲府市内のすし店でとっておきの「ご当地おすし」を食べていただきました。
お待たせしました。
“甲州にぎり”です。
マグロやエビなど、ネタは一見シンプルですが…?
ネタとシャリのサイズが
おっきいですね!
普通のおすしの1.5倍の大きさ!創業した明治43年から変わらずこの大きさなんだそう。
大きすぎてひと口で食べられないため、このお店ではネタを半分に切って出しています。
昔は農家さんが多かったので、一人前でお腹いっぱいになるようにということで、どんどん大きくなっていったみたいです。
私もすごい食べる派なのでうれしいです!
と、さっそくおすしを食べようと思ったら…
甘ダレ?!
しょうゆじゃないんですか?!
なんとこの「甲州にぎり」は、ネタに「甘じょっぱいタレ」をぬって完成なんです。
しょうゆベースに砂糖を加えた特製の甘ダレ。
普段のおすしでアナゴなどにかかっているタレに比べると甘さはやや控えめ、ネタの味を引き立ててくれます。
井上さんも、さっそくおすしに甘ダレをぬってみます。
マグロに甘いタレっていうのが ちょっと想像つかないですけど…
すこし戸惑いながらも、食べてみると…
つづいて、しめさばも…
しめさばの脂ののった感じと、甘じょっぱいタレの相性がすっごいよくて、おいしい!
山梨ではスーパーでも売っている、甘ダレのおすし。
この食習慣には、海がない山梨ならではの理由が。
江戸時代ごろ、山梨では駿河湾から一晩かけて甲府まで魚を運んでいたため、魚の鮮度が落ちてしまっていました。
冷蔵技術がない当時は、ネタをゆでたり、酢でしめることが一般的でしたが、山梨ではそうした工夫のひとつとして、甘ダレをぬることで、臭みを消したり、照りをつけていた、と考えられています。
さらに、お魚大好きな山梨の人が特に好きなのが…
甲府市はマグロの支出額が静岡市に次いで17年連続全国2位なんです!※3年平均(出典:「家計調査結果」総務省統計局)
そんなマグロを使った、こちらの鉄火丼。
このお店では、もちろん甘ダレをつけていただきます。
井上さん、この前に握りずし一人前を完食していたのですが…
すんごい勢いでパクパク!そして…
甘ダレのかかったご当地おすし、井上さん大満足でした!
ぶどうの生産量日本一!とりっぷさんがめぐる【ぶどうグルメ】
つづいては、ぶどうの生産量日本一!の山梨県でうまれた「ぶどうグルメ」を、あさイチでおなじみのキャラクターとりっぷさんが探します。
まずやってきたのは、笛吹市のお店。
ここに、いま話題のぶどうグルメがあるのだそう。
出てきたのはおいしそうな「オムレツサンド」!
…でも、どこにぶどうが使われているの…?
パンに塗られた「マスタード」にぶどうが使われていたんです!作り方を見てみると…
自家栽培した「からし菜の種」にたっぷり注いでいるのは、「ぶどう果汁」!
ここにお酢を加えてミキサーで混ぜると…
ぶどう果汁入りのマスタードの完成!
使っているぶどう果汁は、生産過程で間引かれてしまう、酸っぱい「未熟ぶどう」をしぼったもの。
実は、ワインの産地のフランスなどでは、マスタードにぶどう果汁を使うのが伝統的な作り方ともいわれているんだそう。
マスタードのおいしさが最大限味わえるように、マスタードが主役のサンドイッチに仕上げているんです
オムレツには調味料をほとんど使わず、ぶどうマスタードの風味が伝わるように何度も試作を重ねて、このオムレツサンドが誕生しました。
ぶどうマスタードのさわやかな酸味と、フレッシュな果実感。鼻に抜ける風味を存分に楽しめるサンドイッチでした!
つづいてのぶどうグルメは、「ワインビネガー」!
笛吹市にあるワインビネガー専門メーカーの工場にやってきました。
ワインビネガーって どうやって作ってるんですか?
ワインに酢酸菌を加えると、その菌がアルコールを食べて、酢に変わっていくんだよ
こちらの工場で元となるワインに使っているのは、ワイン用のぶどうではなく、生で食べる用のあま~いぶどう。
形や色づきが悪いなどの理由で、おいしいけれど売り物にはできない規格外のぶどうを使った、贅沢なワインビネガーなんです。
創業当初の60年以上前から、山梨のこの地域のぶどうを100%使っています。
でも「ワインビネガーって、料理上級者向けでは…?」と思う人も多いのではないでしょうか。
そこで!この会社でレシピ開発を担当している早川さんに簡単な使い方を2つ教えてもらいました。
白と赤があるワインビネガー、初心者が使いやすいのは、【白ワインビネガー】なんだそう。
まずは、白ワインビネガーを、からあげにかける~
ワインビネガー自体が、うまみが強くてとても爽やかなので、からあげにかけるとさっぱりと召し上がれます!
つづいては白ワインビネガーのまろやかな酸味をいかした「ビネガー塩焼きそば」!
好みの具材をごま油で炒め、塩コショウ、オイスターソースや鶏ガラスープの素などで味付け。
最後に白ワインビネガーが登場。
火を止めたあとに入れるのがポイントです!
軽く混ぜたら完成!
いつもの焼きそばに、ぶどうのみずみずしさがふわっと香って、お店で作ったようなおしゃれな味になりますよ~。
普通のお酢と同じように、毎日のお食事に気軽にワインビネガーを使っていただきたいです!
山梨の歴史やめぐみがたっぷり詰まったグルメ、ぜひ楽しんでみてください!