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坂本龍馬の盟友が生まれた地 ゆず香る高知県北川村

シリーズ「風景印でめぐる高知」その2
  • 2023年12月05日
Photo credit:北川村「モネの庭」マルモッタン

地域の名所や特産品を描いた郵便局の風景印を通して、その土地ならではの魅力をお届けするシリーズ。2回目は、高知県北川村にある野友郵便局の風景印です。
描かれているのは「幕末の志士」と「ゆず」と「スイレンが浮かぶ池」。
この3つのシンボルを通して見える北川村をお伝えします。

坂本龍馬の盟友・中岡慎太郎が生まれ育った地

こちらが、北川村にある野友郵便局の風景印です。

野友郵便局の風景印

目を引くのは、左上のキャラクター。モデルは、北川村が生んだ幕末の志士、中岡慎太郎です。
坂本龍馬の盟友で、ともに薩摩藩と長州藩の代表者を説得して、薩長連合を成立させた人物です。
土佐藩を脱藩し、新しい国づくりに奔走しましたが、京都の近江屋で龍馬と会談中に刺客に襲われ、
30歳で命を落としました。

中岡慎太郎像(左)と 遺髪を納めた墓のそばにある松林寺山門跡(右)

北川村には中岡慎太郎に関する博物館のほか、復元された生家や、土佐藩の藩校などへの通学で通った道、遺髪を納めたお墓など、ゆかりの場所が数多くあります。

フランスのシェフを魅了するゆず

そして、その中岡慎太郎が北川村の人々に栽培を勧めたと言われるのが、印の右上に描かれているゆずです。

 

北川村のゆず畑

北川村は平均標高が400メートル以上の山間部にあります。温暖で雨が多く、昼夜の寒暖差が大きいため、ゆずの栽培にとても適しているそうです。ゆずが黄色く色づく11月~12月には、村中にゆずの香りがただよいます。高知県の国内出荷量は日本一のシェア50%以上。その約4分の1は北川村で生産されています。いまでは国内だけでなく、フランスなどヨーロッパを中心に世界20か国以上に輸出されています。

世界で唯一「モネの庭」と名乗ることを許された庭園

印の下に描かれているスイレンと小舟は、2000年に開園した「モネの庭」を表しています。いまは北川村を代表する観光名所です。

Photo credit:北川村「モネの庭」マルモッタン

「モネの庭」は「睡蓮」などで知られる印象派の画家クロード・モネが暮らしたフランス北部・ジヴェルニーにある庭園を再現していて、クロード・モネ財団から、世界で唯一、その名を冠することが許されています。3ヘクタールにおよぶ園内のあちらこちらに、モネの名画を彷彿とさせる風景が広がっています。庭は10人ほどのスタッフによって手入れされていて、数年おきに本家「モネの庭」の責任者が訪れ、庭造りの監修を行っています。今年10月には、開園以来の来園者が200万人を突破したそうです。

Photo credit:北川村「モネの庭」マルモッタン

この風景印には、歴史を動かした人物を輩出し、世界とダイレクトにつながる特産品や名所を擁する北川村の魅力が凝縮されています。
「風景印でめぐる高知」、次回もどうぞお楽しみに!

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