【Q&A】胃薬の長期処方や副作用について(プロトンポンプ阻害薬・オメプラゾールなど)

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萎縮性胃炎がありピロリ菌の除去をしましたが症状は回復しません。以前、胃薬としてプロトンポンプ阻害薬・オメプラゾールとセロトニン受容体作動薬・モサプリドが処方され、モサプリドは「通常週2回」と薬の事典に書いてありましたが、1年以上服用しました。医師は「問題ない」と言いましたが、それでよかったのでしょうか。現在、オメプラゾールがプロトンポンプ阻害薬・エソメプラゾールに変更され、睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)も処方されています。エソメプラゾールは「8週間まで」と事典にありますが、すでに半年服用しています。このまま続けていいのでしょうか?(69歳 女性)

専門家による回答

プロトンポンプ阻害薬を含む胃薬を長年服用している方は多くいます。胃潰瘍[かいよう]では8週間までですが、難治性逆流性食道炎では長期服用します。一般に大きな問題は起きませんが、プロトンポンプ阻害薬は胃酸の分泌を強く抑えるので、高齢者の高用量、長期服用に関連してビタミンB1やカルシウムの吸収低下なども指摘されています。それよりも、胃炎の症状が続くのなら、ピロリ菌の除去が上手くいったのかどうかを確認するべきでしょう。除菌に失敗する例も多くあります。

(2016年4月25日(月)、26日(火)放送関連)