漢方を知ろう「せき・たんがあるとき」

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せきやたんと漢方

せきやたんと漢方

漢方は、一人一人の「陰陽(いんよう)」や「気・血・水(き・けつ・すい)」など体全体のバランスを診て「」を決定し、証に合った治療を行います。慢性的な冷えや不調など西洋医学では病名がつかない症状も、体のバランスが崩れている状態を診て証を診断します。病気一歩手前の「未病」の状態を治療することも漢方の特徴です。治療では、一人一人に応じた漢方薬を使い、同じ患者さんでも状態の変化に応じて薬を変えていく場合があります。
 せきやたんの治療では、陽証には「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」、陰証には「人参湯(にんじんとう)」がよく使われます。それぞれの漢方薬は、「たんを切れやすくする」「せきを抑える」などの効果を持つ複数の生薬から構成され、組み合わせによる相乗効果もあります。

漢方薬の使い方

漢方薬の使い方

一般に漢方薬は効果が出るまでに時間がかかると思われがちですが、即効性を発揮する場合もあり、初期のかぜなどの場合には1、2回のめば症状はある程度緩和されます。処方された漢方薬が効かない場合には、「証と薬が合っていない」「“養生”が悪い」「のみ方が違う」などの理由が考えられます。
 証は病気の進行とともに変化するため、最初は有効であった薬でも効果がなくなる場合もあります。また、診断した証と実際の証が異なっている場合もあり、そのような場合には証を診断し直して薬を切り替えます。一般に、慢性の病気の場合でも、1週間のんで症状が少しも改善されなければ、証を見直したほうがよいとされています。また、「せきやたんがでているのにたばこを吸う」「体が冷えているのに冷たい飲食物を大量にとったり、冷房を効かす」など、“養生”(体をいたわること)が悪いと、薬が効いていても症状が改善されない場合があります。漢方薬ののみ方の原則は「温かい状態」です。エキス剤の場合でもお湯でのむようにしましょう。

この記事は以下の番組から作成しています

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