【患者体験談】手首の小指側が痛む「TFCC損傷」の治療

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腱鞘炎とは限らない 手首の痛み「TFCC損傷」-私のチョイス-

痛みのきっかけはゴルフ

ゴルフのレッスン中に左手首の小指側に違和感を感じたAさん(40歳・男性)。

「手首が伸ばされてプチッという感じがして、そこから痛みだした。」

1週間が過ぎても痛みは取れず、近所の整形外科を受診。「腱鞘炎」と診断されました。医師の指示通りサポーターで手首を固定し、安静にしていましたが、一向に良くなりません。医療機関を5カ所訪ねましたが、
「どこの病院でも安静にしていれば治ると言われた。」

手首の痛み=腱鞘炎とは限らない

数か月経っても痛みが取れず、仕事に支障が出始めたAさんは、インターネットで調べ、専門医を受診。
詳しく検査をした結果、「TFCC損傷」と診断されました。
TFCCとは、手首の小指側にある靭帯や軟骨などの柔らかい組織が集まった部分のことです。この「TFCC」がダメージを受けて激しい痛みが出るのが、「TFCC損傷」です。

「TFCC損傷」の治療とは?

Aさんが受けた治療は、「鏡視下TFCC縫合術」という手術です。
関節鏡という特殊なカメラを使って手首の中を確認しながら、裂けた靭帯を縫い合わせてギプスで固定します。入院は1泊2日ですが、靭帯が完全に繋がるまでギプスは取れません。Aさんの場合は、約1か月かかりました。

痛みから解放されたAさん。手術から6年が経った今も、再発はしていません。
「普通の生活ができるだけで幸せを感じる。」

この記事は以下の番組から作成しています

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