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【被災地の声】七尾市 学校の給食 施設復旧 通常通りの提供再開 「子どもたちは今まで我慢を」

  • 2024年04月15日

2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震。

七尾市の小中学校では、被災して使えなくなった給食をつくる施設が復旧し、いつもどおりの給食が再開しました。

小学6年の女の子は、「給食の人が、毎日作ってくれることのありがたさに気づきました」と話しました。

温かく作りたての給食に、子どもたちの顔がほころびました。

断水解消、施設復旧でようやく 

石川県七尾市の小中学校では地震のあと、通常よりも少ない品数での昼食の提供が続いてきました。

地震で市内に6つある公立の小中学校の給食をつくる施設がすべて被災して使えなくなったほか、断水が続いていたためです。

その後、断水は解消。

それぞれの施設での復旧工事も進み、9日から市内のすべての小中学校で通常どおりの品数での給食が再開しました。

「給食の人のありがたさが」 

このうち山王小学校で提供されたのは、わかめごはんとみそ汁、鳥の唐揚げ、それにポテトサラダです。

担任の教諭
「では、きょうから給食が完全に戻りました。全部そろっていることに感謝して食べましょう」

児童「はい!」

代表の児童「合掌!いただきます」

児童みんな「いただきます」

児童たちはさっそく、温かい給食を味わっていました。

子どもたちに、おかずが増えて通常どおりの給食が再開したことについて聞いてみると。

6年生の男子児童
「やっぱりちゃんとした給食になったから、そっちのほうがおいしいなと思いました。前はもの足りない感じがあったけど、いまは(品数が)増えたのですごく満足しています」

また、6年生の女子児童は。

「今までコンビニのおにぎりだったり、ちょっと少なかったので、やはり通常の給食に戻っていいです。給食の人が毎日作ってくれることのありがたさに気づきました。全部おいしかったです」

「子どもたちは たくさんの我慢を」

子どもたちの様子を見守る教諭の井村祐太さんは「子どもたちは今まで我慢をしてきた」と話していました。

井村祐太 教諭
「子どもたちの話にもあったように、子どもたちはたくさんの我慢をしてきたので、こうして一つずつ日常が戻っていくことにすごく喜びを感じています」

「水道が使えないだとか、たくさんの苦労をしてきて、日常生活を送ることも難しかった子どもたちもたくさんいたので、いつもどおりの学校生活が送れるようになったことにうれしく思います」

そのうえで、今後については。

「地震だけではなく、コロナもそうですし、本当にたくさんの我慢をこの子たちにさせてきたので、ことしいろんなことの制限が解除されていく中で、たくさん思い出が作れたらと思います」

まだ再開できていない地域も

能登地方の市や町の教育委員会によりますと、穴水町、志賀町、能登町では、すべての小中学校で通常どおりの給食が再開しているということです。

一方、まだ再開していない地域もあります。甚大な被害を受けた輪島市では5月以降、通常どおりの給食が再開できる見込みだということです。

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