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ローカルフレンズ南大隅町編③ 赤﨑ディレクターの休日

  • 2023年09月04日

    南大隅町に滞在し、体当たり取材をしてきた、1回目のローカルフレンズ鹿児島。今回は番外編。滞在期間中の休日をご紹介します。

    鹿児島放送局ディレクター 赤﨑 英記

    滞在中の住まい 

    滞在中、主に町内のホテルに宿泊していた私ですが、こんな場所にも泊まらせて頂きました。 

    南大隅町が運営している「お試し住宅」です。町への移住を検討している人や、交流のためにやってきた学生などに役立ててもらおうと、テレビ、冷蔵庫、エアコンなどを備えた住宅が町内4カ所に用意されています。

    大型モニターを備えたテレワークルーム

     私がお世話になった加治町のお試し住宅には、なんとテレワークルームも。編集作業をしましたが、実に快適!鹿児島局の編集室よりも作業がはかどった気がします。

    今回、ここにはルームメイトが。東京農業大学の学生、森泉優大(もりいずみ・ゆうだい)さんです。これまで大学の実習で南大隅町に3回滞在してきた優大さん。今回は大学を休学し、2か月間この町で働きながら農業の経験を積むそうです。

    前回の記事で登場したジャガイモ畑では、一緒にお仕事もしましたよ。 

    優大さん

    実習でのお仕事は泣けてくるくらいしんどい時もありましたけど、町のみんな優しくて、また帰ってきちゃいました。なんでこんなに良くしてくれるんだろうと不思議なくらいです(笑) 今回は思いきって休学したので、2ヶ月みっちり働いて経験を積みつつお金も貯めて、その後はバイクで日本一周の旅に出る予定です。

    この日は、じゃがいも農家の池之迫さんがやってきて、手料理をふるまってくれました。ミートソースにピーマンの和え物。そして、規格外の小さなジャガイモはレンジでチンして、オリーブオイルと塩でいただきます。さらに、「いつもの飲み方」と教えてくれたのが、地元で採れるかんきつ「辺塚だいだい」の焼酎割り。これは危険だ・・・と思いながらいただくと、やはりするするとのどを通っていきます。予想通り飲み過ぎました(汗)

    町に古くから自生する「辺塚だいだい」の果汁

     町のシンボルへ

    日曜日。梅木一家、そしてルームメイト優大さんとともに町のシンボル、辻岳へ。 

    山頂までは30分ほどの道のり

    「根占富士」の愛称で親しまれている辻岳。およそ30分ほどの登山で、開聞岳や錦江湾を望むこの大パノラマを堪能できます。そしてお楽しみは・・・・。

    山頂で食べるカップラーメン!絶品でした。 

    梅木さん

    いい汗かけたでしょう?せっかくのお休みなのでもう1カ所行ってほしいところがあるんです!

     町の新たな特産品

    ということでやってきたのはこちら。なんだかおしゃれな建物ですが、土日祝のお昼だけ営業しているという、地元の蜂蜜を使ったクラフトビール工房なんです。(※金曜日夜は予約制)

    この工房をお一人で切り盛りする相羽ゆかさんです。長らく管理栄養士として働いてきましたが、夫のある趣味がきっかけで、思いがけずビール職人としての道を歩むことになったんだそう。

    相羽さん

    夫が、知り合いの方から養蜂の箱を頂いて、ニホンミツバチを飼い始めたんです。私は蜂が怖かったので、あまり近づかなかったんですが、蜂蜜の瓶詰めの手伝いをしているときに味見をしたらそのおいしさに驚いてしまって。

     この蜂蜜を使って、地域のために何かできることはないか?と考えるようになった相羽さん。蜂蜜を使ったクラフトビールへ行き着いたきっかけは、またも夫の趣味だったと言います。 ある日、知人を自宅に招いた時のこと・・・。 

    相羽さん

    夫が焼酎を集めているんですけど、そのコレクションを見てびっくりされて。
    「そんなにお酒好きならビールとかどうなの?」って言われて

    夫の焼酎コレクション

    ビールの製造にかかわったこともなければ、醸造免許も持っていないゼロからのスタートでしたが、各地で修行を重ね、ミツバチとの出会いから3年後には、このビール工房をオープン。驚異の行動力です。 

    お店でいただけるのは、辺塚だいだい、たんかん、こみかんと、それぞれ南大隅町の特産品であるかんきつ系をつかった3種類。 同じかんきつ系ですが、それぞれ全く味わいが違います。そしてはちみつの力でしょうか、とにかくコクが深いんです。おいしい! 

    南大隅の皆さんが愛する山に登って、ひと汗。明るいうちから飲む、贅沢なビール。取材に編集にと、楽しみながらも忙しかった滞在のつかの間の休日。心身共にリフレッシュした、ご褒美のような時間でした。

      • 赤﨑英記

        鹿児島放送局ディレクター

        赤﨑英記

        生まれも育ちも鹿児島の2児の父。
        地元民放で送受信技術を担当後、 ディレクターとして、鹿児島の魅力を県内外に発信する職人やアーティストなどを取材。 2021年入局。

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