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『道南ドキュメント7.2時間』#5 ~ 小さな遊園地 こどものくに ~

  • 2023年8月25日

道南のとあるスポットを7時間ちょっと定点取材する『道南ドキュメント7.2時間』。 第5回の舞台は函館公園にある遊園地「こどものくに」。開園は1956年、日本最古の観覧車をはじめレトロな遊具を楽しめる小さな遊園地です。夏休み終盤、全国各地からやってきた子どもにも大人にも“マイニュース”をうかがってきました。        (報告:NHK函館 奥野真代) 

8月20日(日)10:00 取材開始

開園時間の10時から取材を開始。午前から気温が上昇する中、さっそくたくさんの家族連れの姿が。楽しむ子どもたちのお邪魔になりませんように・・・そんな願いを抱きつつインタビューを始めました。

10:25 青森から

メリーゴーランドに乗る孫に、笑顔で手を振る男性に出会いました。

(どちらからですか)

「青森からです。こどものくには初めてきました。孫が乗り物大好きだから調べてきたんです。新幹線も好きなので北海道新幹線にも初めて乗ってきたんです」

(こどものくにはいかが)

「ちょうど3~5歳ぐらいにちょうどいい感じで楽しんでます。スタッフのみなさんも子どもに慣れてらっしゃって、それもいいですね」

(マイニュースをうかがってまして)

「娘)マイニュース?なんだろう・・・、夫がアメリカにいるのでそろそろ行こうかなと思ってるのがニュースかな。大阪で暮らしていたんですが、夫が3か月前ぐらいに渡米したので私たちは青森の実家に戻ってまして、これからぼちぼちアメリカへ・・・」
「孫)ママ、おしっこ~!」

(お邪魔しました。楽しんでください!)

10:50 東京から

「東京からです。去年も来てすごく楽しかったのでまた来ました。
母の実家が函館で私も子どものころ来たことがあって、この子たちも是非ということで。
小学校低学年向けの遊具がいっぱいあるし、スタッフのホスピタリティもすごく良くて
盛り上げてくれるんです。都会の大型テーマパークと変わらないですよ」

(マイニュースは)

「子どもたちが双子なんですけど、この4月に小学校に入学したことですね」

11:10 東京から

「東京からです。こどものくには知ってたんですがなかなか来られなくて、今回は初めて来ました。こんなに安く遊ばせていただいていいのかなと思いますけど、スタッフの笑顔も良くて安心して楽しめますよ」

(マイニュースは)

「子)ぼくは夏休みにヘラクレスオオカブトを触りました!」

(すごいね!お母さんのニュースは)

「母)なんだろう・・・わかった!息子の歯が抜けました。乳歯が無くなっちゃうのは寂しくもあるんですけど、これからおいしいもの食べて大きくなってくれたらな。このままいい子じゃなくてもいいから自分らしく育ってほしいです」

11:25 函館から

「函館からです。去年来て今回で2回目ですね」

(マイニュースは)

「母)ブルーベリーの苗を初めて買ったので、来年いっぱい実がなるように育てたいです。こどもたちが大好きなんです」
「父)山の日に妻の弟たちと富士山に初めて登ってきました。趣味として初めての登山で、夕方登り始めて山小屋で1泊して全部で7時間ぐらい、大変でした!でも達成感はあったので楽しかったです」

(富士山に登ったことでお子さんに伝えたいことは)

「がんばれば報われるんだという感じですかね(笑)なにごともあきらめずにがんばってほしいと思います」

12:10 苫小牧から

お昼すぎ。涼を求めてかスカイチェアーという回転ブランコがにぎわっています。
よく見ると、大人の男性がひとりで気持ちよさそうに乗っていました。

(こんにちは、とても楽しそうでしたね)

「男性)楽しかったですよ!苫小牧から来ました」
「女性)私は乗ってないです、1人で乗ってる所を見たいなと思って(笑)」

(そうだったんですね)

「男性)きのうも来たんですけど1つだけ乗って、またきょうも乗りに来ちゃいました。
このアットホームな感じが気に入ってます」

(ちなみにお2人のご関係は)

「まあまあ」

(お付き合いされてる?)

「そうです、はい。4年ぐらいです」

(最後に2人の目標は?)

「女性)う~ん難しいね・・・お姉さん難しい質問ばかりするね!笑」

(あ、すみません。では最後に幸せを感じる瞬間は?)

「女性)お姉さん質問多いね!!“最後に”って何回も言ってるし笑」
「男性)こうやって大人になっても子どものように遊べることが幸せです!」

13:55 新潟から

親子3代で新潟からやってきたという家族と出会いました。

(マイニュースは)

「母)あれじゃない?きのう船で新潟から来たんですけど、娘がずっと温泉が苦手だったのにフェリーの中の大浴場に初めて入れたこと」
「祖母)我が家にとっては大ニュースかもね!」

(大きな一歩ですよね!お風呂はどうでしたか?)

「娘)たのしかった~」

(おばあちゃんは子育てされてたときから考えると、お孫さんとの旅はどんな思いが)

14:30 静岡から帰省中

こどものくにの観覧車は国内に現存する最も古いもので、2019年には国の登録有形文化財に登録されました。この観覧車に乗る娘と孫に手を振る女性がいました。

「きょうは親子3代で来ました。私も孫ぐらい小さなころから親に連れられて遊んでましたよ。遊具に乗ってコワ~イ!って言ってた記憶がありますね」

(すごいですね!マイニュースは)

「さっき携帯を4年ぶりに変えてきたんですけど、昔はショップの人が全部やってくれたのに自分で設定しなきゃいけないの。え?!そういう時代って。2時間10分かかったのが大ニュース。もう一生変えない(笑)」

(おつかれさまでした!)

14:50 札幌・小樽から

札幌方面からバイクでやってきたという女性グル-プ。
乗り物に乗ったり写真を撮ったり、とても楽しそうです。

「みんなでバイクに乗る仲良しグループです。日本最古の観覧車があるということで来ました。レトロですごくかわいいし函館の海も見えて楽しかったですよ」

(マイニュースは)

「リターンライダーっていうんですが、26年ぶりにバイクを買って乗ってます。バイク
生活がすごく楽しいので、もっと早く戻ってくればよかった・・・もうおもちゃですね。
メンバーもみんな心が豊かというか楽しいことが大好きなんです。歳をとるのってさみしいと思ってたけど、このメンバーであと10年ぐらいでも楽しめればと」

(いいですね、素敵な旅を)

15:35 函館から

お子さん4人を連れてやってきたお父さんにもお話をうかがいました。

「函館市内からです。一番上の子が小さいときから数えきれないぐらい来てます」

(マイニュースは)

「すごい個人的でもいいですか?転職したんですが、ここ1年ぐらいで20キロほど太ったのでダイエットしようかなと。まずは食べる量を減らして歩こうかな」

(どうして太ったんですか)

「以前は建築関係だったので現場で仕事をしていたんですが、今は会社の中で座ってばかりの仕事になったので体を動かす機会が減ったんですよね」

(転職してプラスになったことは)

「やっぱり家族との時間が増えたのが一番よかったです。前は休みが少なかったのでなかなか・・・奥さんもわりと喜んでくれてるみたいです」

16:30 函館と岐阜から

17時の閉園まであと30分。少しだけ涼しくなってきました。

(どちらから)

「男性)私と娘は函館から。こちらはいとこの息子で岐阜からおばあちゃんの家に遊びにきてるんです。自分も小さいときから来てるんですが、何も変わってないです。昔より乗り物が小さく感じるけど、自分の体が大きくなったからですね」
「いとこの息子)こどものくにだから、こどもの心に戻って遊べるのがいいですね!」
「男性)まだ中学1年なんだから子どもだっけさ!(笑)。
世代をこえていつか孫と来たいですね、ちょっと気が早いですけど・・・」

17:00 閉園間際のスタッフ

観覧車で大きな声で楽しく案内をしてくれたスタッフさんにもお話を聞いてみました。

(どのぐらいこちらで)

「ことし5月の大型連休ぐらいからアルバイトを始めてまだ日は浅いんです。山形出身の大学1年生です」

(えっ!盛り上げるのがうまいのでベテランかと思っていました)

「いえいえ。教育大学なので子どもと関われればと思って応募したんですが、いろんなお客さんに出会えて刺激になるし、子どもから元気をもらえるし楽しく仕事をしています」

(今後の目標はありますか)

「今は担当できる遊具が3つしかないので、先輩たちから学んで早く全部担当できるようにがんばりたいです!」

17:12 取材終了

【制作後記】

「こどもの国」は函館出身の私が幼い頃から家族で訪れている思い出の場所でした。
回転ブランコ(スカイチェアー)に妹と並んで乗ったこと、長万部から遊びにきた祖父母と一緒に乗った飛行機。ウン十年も前ですが今も鮮明に覚えています。そして今は、自分の子どもたちにせがまれて何度も連れてきている、私にとってなくてはならない場所です。
私のように感じている人がきっといるはず、そんな想いから7.2時間の取材をスタートしましたが、取材を進めるうちに様々な想いを持って遊びに来ている素敵な方々に出会う事が出来ました。

インタビューをしていてとても多かったのが、「こどもの国のスタッフさんが素晴らしいですね!」という声でした。楽しませようと笑顔でたくさん話しかけてくれるスタッフの皆さんに会えるのもここの遊園地の魅力かもしれないな~と感じました。

ちなみに私のマイニュースは『小学6年生の息子と靴のサイズが同じになったこと』です。
成長は嬉しい限りですが、ついこの前まで抱っこ紐に入れていたのに・・・と
時の流れにハッとし、もっと時間がゆっくり流れてほしい気もする今日この頃です。

過去の『道南ドキュメント7.2時間』記事・動画はこちらから↓

第4回 ~緑の島は夏模様~函館(2023年7月)
『道南ドキュメント7.2時間』#4 ~ 函館・緑の島は夏模様 ~ 
第3回 ~日曜日の奥尻島~奥尻町(2023年6月)
『道南ドキュメント7.2時間』#3 ~ 日曜日の奥尻島 ~ 
第2回 ~大型連休中の道の駅~七飯町(2023年5月)
『道南ドキュメント7.2時間』#2 ~ 大型連休中の七飯町・道の駅にて~ | NHK北海道
第1回 ~春を迎えた浜辺にて~函館・大森浜(2023年4月)
『道南ドキュメント7.2時間』はじめました。 

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