全員が初めて掴んだ夢舞台！ 北海道を背負って踊る！

アナウンサーの中原真吾です。
きょうはパリオリンピックの新競技「ブレイキン」についてお伝えします！ 

今週17日(土)と18日(日)に、
「第５回全日本ブレイキン選手権」が東京で行われます。

ことし北海道からは3人の選手が出場します。
男子では札幌市出身のLil Yuu（リルユー）、
ジュニア男子で旭川市出身のA2ya（アツヤ）、根室市出身のshachi（シャチ）の3人です。
全員が全日本選手権は初出場。
去年10月に行われたブレイキン北海道東北ブロック選手権など主要な国内大会の成績をもとに算出される2023年度全日本ランキングポイントで上位に入ったことで、全日本選手権への出場が決まりました。

では選手をそれぞれご紹介していきます！

まずLil Yuuこと舛井雄哉（ますい・ゆうや）選手。

Lil Yuuは札幌市出身の18歳。高校3年生です。
お母さまが道内のライブハウスで歌を歌う仕事をしていた影響で、小さいころからマイケルジャクソンのDVDをよく見ていたそうで、それに憧れて小学生の頃にダンスを始めました。
そこでブレイキンを教えてくれる先生に出会い、ブレイキン歴は9年を数えます。

音楽家庭に生まれたこともあり、音の取り方には自信があるというLil Yuu。
去年の北海道東北ブロック選手権ではベスト4に入りました。
その時の映像はこちら！👇

大会後は主にスタミナの強化に取り組んできたそうで、
地元の区民センターなどで多いときは週に4回、２時間～３時間ほどトレーニングを重ねています。
お母さまも栄養バランスを考えた食事を意識することでサポートしてくれているそうです。

初めての全日本選手権に向けて、意気込みを伺いました。

「全国的なイベントに出るのが夢だったので、夢が叶いました。もう大会１週間前から緊張していますが、（トップ8による）決勝トーナメント進出を目指して頑張ります！」

では続いて、A2yaこと笹井温矢（ささい・あつや）選手です。

A2yaは旭川市出身の14歳。札幌を拠点に活動しています。
小学1年生の時にブレイキンを始め、ブレイキン歴は9年です。

A2yaのプロフィールについては去年記事を書いていますので、
こちらも合わせてご覧ください。
ブレイキン北海道東北ブロック選手権２０２３　注目選手をご紹介！

A2yaは去年の北海道東北ブロック選手権ではジュニア部門で準優勝でした。
バトルはこちらからご覧いただけます。👇

去年は全日本ランキングポイント上位20位以内に全日本選手権の出場資格が与えられるという条件の中で、A2yaのランクは21位。
あと少しのところで全日本選手権出場を逃しました。

ですがことしのランキングは去年をはるかに上回る9位となり、
30位以内に与えられる出場資格を満たすことで初めての全日本選手権への切符をつかみました。

全日本選手権はその先の夢につながる第一歩だと話します。

（上位８人による）決勝トーナメントに進出できれば日本でも名が売れて、もう一段階レベルアップできると思います。世界を飛び回って活躍するのが夢なので、自分の踊りを見せて勝ち上がりたいです。自信はあります。

それでは最後に、同じくジュニア部門に出場するshachiこと本田悠晋（ほんだ・ゆうしん）選手です。

shachiは根室市出身の14歳。
納沙布（のさっぷ）という、根室半島の東端に住んでいます。

「THE FLOORRIORZ」（ザ・フローリアーズ）という国際大会にも出場している日本のチームのブレイクダンスに憧れておよそ10年前にブレイキンを始めました。

ご両親は漁業を営まれています。
そのため、根室市内のダンススクールへの送迎が困難なときもあるということで、
なんと4年前、ご両親は自宅の裏に倉庫を建て、その2階（40畳ほど）をブレイキンの練習場所にしました。
また根室ではブレイキンの大会が少ないため、
時にはお母さまが片道6時間かけて車を運転し、札幌市内の大会に出場しているそうです。

そんなshachiは去年の北海道東北ブロック選手権ではジュニア部門ベスト4に入りました。
動画はこちらです👇（黒い帽子がshachiです。）

その後も自宅のとっておきの練習場で毎日3,4時間ほど練習を重ね、
初めて全日本選手権の舞台に立つことになりました。

ご両親の支えもあって臨む大舞台。
これまでの大会とは違う思いをもって戦います。

国内最大規模の大会なので、他の大会とは思いは違います。“田舎から全国へ”をテーマに1次予選通過を目指してがんばります！

ことしの全日本ブレイキン選手権は今月17日(土)と18日(日)の2日間にわたっておこなわれ、
NHKでは18日 (日) 午後4時から、男女の準決勝と決勝を総合・BSP4K BS8Kで生中継します。
NHKプラスでも同時・見逃し配信を行いますので、どうぞご覧ください！

他にはこんな記事を書いています。
初優勝へ　ことしの日本選手権にかける思い
クロスカントリーレース取材後記