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クロスカントリーレース取材後記

  • 2024年1月10日

明けましておめでとうございます。
アナウンサーの中原真吾です。

札幌局に転勤してきて初めて迎えている冬。
初任地の山形で寒さには慣れていたつもりでしたが、やっぱり寒い!
日に日に布団から出るまでの時間が長くなっています。

 ですが!
冬の楽しみの一つはやっぱりウィンタースポーツ!
きょうは札幌市にある白旗山(しらはたやま)競技場で行われたクロスカントリースキーの大会の取材後記をお届けします。 

クロスカントリーの取材は初めて。
4年ぶりに丈の長いスノーブーツを取り出して、競技場に向かいました。

こちらが白旗山競技場。

札幌市中心部からは車で30分ちょっとのところにあります。

クロスカントリーは、平地や起伏のあるコースを滑り、タイムを競います。

滑り方は、
どんな滑り方でも許される「フリー」と、
雪面に掘られた溝に入れた左右のスキー板を平行に滑らせる「クラシカル」の2種類に分けられます。

種目は、
前半をクラシカル、後半をフリーで滑る「スキーアスロン」、
前半の2人はクラシカル、後半の2人はフリーで滑る「リレー」など様々あります。

この日行われた種目は1.5kmの距離をフリーで滑る「スプリント」でした。
陸上でいう、短距離走です。
きょうは速い選手で女子は3分半ほど、男子は3分ほどで滑り切っていました。

ただ、短距離といっても起伏は激しいです。
平坦なスタジアムを滑る時間はわずかで、コースのほとんどが山道。

わたしも実際に坂を歩いて登ってみましたが、1,2分登るだけで息が上がるような急な坂道もありました。
この日のコースの最低地点と最高地点の差は27m、コースの登りの標高差の合計は48mでした。

そんな坂道を、スキーで登っていく力強さに驚きました。

こちらが女子のレースの様子です。
先頭は北海道・美幌町(びほろちょう)出身の石田正子(いしだ・まさこ)選手。
5大会連続オリンピック出場と長く日本代表をけん引している選手です。

坂道をあっという間に登っていきます。

選手に話を聞くと、
苦しい登りでもフォームがぶれずに前に進めるか、
登りから下りに変わるところでスピードに乗れるか、
カーブで良い位置取りができるか、
などが勝負のポイントになるそうです。

競技結果は、
女子の優勝が土屋正恵(つちや・まさえ)選手<弘果(ひろか)SRC>、
男子の優勝が笠原将(かさはら・しょう)選手<日体大3年>でした。

土屋選手は岩手県出身の27歳。
岩手県出身で、小柄ですが粘り強い滑りが持ち味の選手です。
2年前の北京オリンピックに出場しています。

優勝コメントです。

「自分はスタートが苦手なので、後ろの方で終盤になってしまっても焦らないで、落ち着いて後半巻き返せるようにっていうのを考えながら走りました。途中スネパンになって(クロスカントリー用語でスキーの乗り方が良くないとすねに負担がかかる筋肉疲労のこと)難しかったなっていうところはあるんですけど、最後の登りでトップに立つって決めていたので、短い距離の中でも最後に巻き返しができたところが良かったです。」

一方、男子の優勝、笠原選手は長野県出身の21歳。
優勝コメントです!

「決勝は強い選手が多い中で、勝負は後半だと思って滑っていました。レース後半の下りの部分で勝負を仕掛けようと思っていて、イメージ通りに滑ることができて満足のいくレースになりました。大学生になって短い距離でもしっかりと勝負が出来るようになっているので、自分の一番の目標でもある2026年のイタリアのオリンピックを見据えて頑張っていきたいです。」

2人の今後の活躍に期待がかかります。

2024年もウィンタースポーツ情報を発信していきます。
ことしもどうぞよろしくお願いいたします!!

他にはこんな取材をしています。
希代のファンタジスタはいまの日本サッカーをどう見ている?
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