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北海道議会議員選挙 無投票は19選挙区30人に

  • 2023年4月1日

3月31日に告示された北海道議会議員選挙は46の選挙区のうち19選挙区、あわせて30人が無投票で当選を決めました。定員全体に占める割合は30%にのぼり、統一地方選挙で行われる41の道府県議会議員選挙の平均を上回りました。(札幌放送局  渡邉健)

道内では、定員4の空知地域、定員2の札幌市厚別区室蘭市北見市岩見沢市石狩地域日高地域渡島地域オホーツク西地域、定員1の網走市名寄市根室市登別市伊達市胆振地域桧山地域宗谷地域オホーツク東地域根室地域のあわせて19の選挙区で30人が無投票で当選しました。

胆振・日高地方は苫小牧市を除いてすべて無投票。
桧山、オホーツク、根室の各地方でも域内の選挙区すべてが無投票となりました。

無投票は前回・4年前に比べて選挙区の数で2つ、当選者の数で5人減りましたが、定員全体に占める割合は30%にのぼり、統一地方選挙で行われる41の道府県議会議員選挙の平均を5ポイント上回りました。
無投票となった選挙区の有権者数はおよそ105万人で、全体のおよそ4分の1を占め、議員の“なり手不足”の現状があらためて浮き彫りとなった形です。
一方、立候補した133人のうち女性は23人で、前回・4年前に比べて1人増えました。候補者全体に占める割合は17.3%で、41の道府県議会議員選挙で11番目となっています。


道府県議会議員選挙の無投票 全国の状況は

NHKのまとめによりますと、41の道府県議会議員選挙では、全体の939の選挙区のうちおよそ37.1%にあたる348の選挙区で定員を超える立候補者がなく、あわせて565人が無投票で当選を決めました。これは前回・4年前と比べて47人減りましたが、総務省に記録が残っている1951年(昭和26年)以降、過去3番目に多くなりました。
また、無投票当選者が定員全体に占める割合は、これまでで最も高かった前回より1.9ポイント下がりましたが25%と、過去2番目に高くなっています。
今回の選挙では、前回と同様、41道府県すべてで無投票の選挙区がありました。道府県別にみますと、無投票当選者の割合が最も高かったのは山梨県で、定員37のうち無投票で当選したのが23人と62%にのぼりました。次いで和歌山県が定員42のうち20人で48%、徳島県が定員38のうち18人で47%などとなりました。
一方、最も割合が低かったのは宮崎県で定員39のうち3人で8%、次いで滋賀県が定員44のうち4人で9%、兵庫県が定員86のうち9人で11%などとなりました。


道議会議員選挙 無投票の選挙区と当選者

札幌市厚別区

札幌市厚別区は定員2。現職の2人が無投票で当選です。
▽立憲民主党の現職で社民党が推薦する菅原和忠氏(64)は3回目の当選です。
▽自民党の現職で公明党札幌厚別総支部が推薦する花崎勝氏(69)は4回目の当選です。
厚別区が無投票となったのは24年前、1999年(平成11年)以来です。

室蘭市

室蘭市は定員2。現職の2人が無投票で当選です。
▽無所属の現職で立憲民主党道9区総支部が推薦する滝口信喜氏(76)は8回目の当選です。
▽自民党の現職で公明党室蘭総支部が推薦する千葉英也氏(54)は3回目の当選です。
室蘭市は前回に続いての無投票です。

北見市

北見市は定員2。現職の2人が無投票で当選です。
▽無所属の現職で立憲民主党と社民党が推薦し、国民民主党道連が支持する鈴木一磨氏(51)は2回目の当選です。
▽自民党の現職で公明党オホーツク総支部が推薦する船橋賢二氏(59)は3回目の当選です。
北見市が無投票となったのは16年前、2007年(平成19年)以来です。
鈴木氏は「物価高騰などで地域の経済や生活が疲弊する中、これから責任ある道政にしっかり向かわなければならない。少しでも地域の方々の悩みや苦しみに寄り添う道政をしっかりと進めたい」と話しました。

船橋氏は「4年間の任期で、道政、国政、市政のつながりをこれまで以上に強固にしていきたい。避けて通れない人口減少に対しては、前向きに捉えた地域づくりをさまざまな角度から取り組んでいきたい」と話しました。

岩見沢市

岩見沢市は定員2。現職の2人が無投票で当選です。
▽自民党の現職で公明党空知総支部が推薦する村木中氏(55)は4回目の当選です。
▽立憲民主党の現職、中川浩利氏(54)は3回目の当選です。
岩見沢市は前々回・2015年(平成27年)以来の無投票です。

網走市

網走市は定員1。無所属の現職で立憲民主党網走支部と新党大地が推薦し、国民民主党道連が支持する佐藤伸弥氏(50)が無投票で5回目の当選です。
網走市は前回に続いての無投票です。

名寄市

名寄市は定員1。自民党の現職で公明党旭川総支部が推薦する中野秀敏氏(66)が無投票で4回目の当選です。
名寄市は前々回・2015年(平成27年)以来の無投票です。

根室市

根室市は定員1。自民党の現職で公明党釧路総支部が推薦する松浦宗信氏(68)が無投票で5回目の当選です。
根室市は前々回・2015年(平成27年)以来、これで3回続けて無投票です。

登別市

登別市は定員1。無所属の現職、赤根広介氏(42)が無投票で4回目の当選です。
登別市は前々回・2015年(平成27年)以来、これで3回続けて無投票です。

伊達市

伊達市は定員1。無所属の新人、高田真次氏(52)が無投票で初めての当選です。
現職は後半戦で行われる伊達市長選挙に立候補するため、今回の選挙には立候補しませんでした。
伊達市は2011年(平成23年)以来、これで4回続けて無投票です。

空知地域

空知地域は定員4。現職の4人が無投票で当選です。
▽立憲民主党の現職、稲村久男氏(67)は5回目の当選です。
▽無所属の現職、白川祥二氏(72)は3回目の当選です。
▽公明党の現職、荒当聖吾氏(56)は4回目の当選です。
▽自民党の現職、植村真美氏(47)は2回目の当選です。

石狩地域

石狩地域は定員2。現職の2人が無投票で当選です。
▽自民党の現職で公明党札幌北総支部が推薦する佐々木大介氏(41)は2回目の当選です。
▽無所属の現職で立憲民主党が推薦する池端英昭氏(63)は3回目の当選です。
石狩地域が無投票となったのは12年前、2011年(平成23年)以来です。

胆振地域

胆振地域は定員1。自民党の新人で公明党苫小牧総支部が推薦する戸田安彦氏(54)が初めての当選です。9期務めた現職は引退します。
戸田氏は「胆振には『いぶり五大遺産』もあり、まだまだポテンシャルがたくさんある。北海道と国との間のネットワークをつなげていくのが、わたしの仕事だと思っており、みなさま方と一緒にこの胆振を盛り上げていきたい」と話しました。

胆振地域は2011年(平成23年)以来、これで4回続けて無投票です。

日高地域

日高地域は定員2。現職と新人が無投票で当選です。
▽自民党の現職で公明党苫小牧総支部が推薦する藤沢澄雄氏(66)は6回目の当選です。
▽無所属の新人、小林雄志氏(50)は初めての当選です。
日高地域は前々回・2015年(平成27年)以来、これで3回続けて無投票です。

渡島地域

渡島地域は定員2。現職と新人が無投票で当選です。
▽自民党の新人で公明党函館総支部が推薦する前田一男氏(56)は初めての当選です。
▽立憲民主党の現職、笹田浩氏(62)は4回目の当選です。
自民党の前田氏は元衆議院議員。
2012年(平成24年)の衆議院選挙で初当選し、2期務めましたが、その後、2回の選挙では議席を確保できず、今回、道議会議員に転身しました。これに伴い、渡島地域の自民党の現職は国替えして函館市から立候補しています。
前田氏は「道政においては全くの新人なので、一からスタートするつもりで、北海道の振興のために、そして渡島の発展のために力を尽くしていきたい」と話しました。

渡島地域は前々回・2015年(平成27年)以来、これで3回続けて無投票です。

桧山地域

桧山地域は定員1。自民党の現職、内田尊之氏(62)が無投票で3回目の当選です。

宗谷地域

宗谷地域は定員1。自民党の現職で公明党道北総支部が推薦する三好雅氏(48)が無投票で4回目の当選です。
宗谷地域は前々回・2015年(平成27年)以来、これで3回続けて無投票です。

オホーツク東地域

オホーツク東地域は定員1。自民党の現職で公明党オホーツク総支部が推薦する高橋文明氏(70)が無投票で現役では最多となる10回目の当選です。
オホーツク東地域は選挙区が再編された前々回・2015年(平成27年)以来、これで3回続けて無投票です。

オホーツク西地域

オホーツク西地域は定員2。現職の2人が無投票で当選しました。
▽自民党の現職で公明党オホーツク総支部が推薦する久保秋雄太氏(45)、▽無所属の現職で新党大地が推薦する新沼透氏(69)がともに3回目の当選です。
オホーツク西地域は前回に続いての無投票です。

根室地域

根室地域は定員1。自民党の現職で公明党釧路総支部が推薦する中司哲雄氏(75)が無投票で6回目の当選です。
中司氏は「無投票だったがこの根室管内の代表として働けという激励だと受け止めている。厳しい経済や酪農、観光などをしっかりもり立てていく、そのことが私に与えられた4年間という時間の大事な役割だと思っている」と話しました。

2023年4月1日

 

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