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【動画】ひろしま登山歩 三倉岳 (大竹市) #13歩目

  • 2024年01月24日

「ひろしま登山歩」13歩目の山は大竹市の三倉岳(みくらだけ/701.6m)です。三倉岳は岩登りの名所として知られ、登山者やロッククライマーに人気の山です。登山道には鎖場やはしごが整備されていて、スリル満点の登山を楽しむことができます。

(NHK広島放送局 前川夏生)

↓↓動画も公開中↓↓

岩登りの名所 三倉岳

三倉岳は大竹市の北部にある
今村みずほ
さん

広島県は、実はクライミングもとても盛んで、たくさんのクライマーがこの三倉岳を目指して遊びにやってきます。ただ、険しい山ですので体力と確かな歩行技術が必要です。前川さんもこの1年で学んだ技術が試されますよ。頑張りましょう。

登山の前に「登山届」を提出

三倉岳の登山口には、休憩所があります。ここでは登山者の安全のため、「登山届」の提出を呼びかけています。管理人さんもいて、山の様々な情報を教えてくれます。トイレもありますよ。
 

登山口には休憩所がある
登山届を提出する

■三倉岳休憩所■
1月~2月:10:00~16:00(定休日 月・水・金) 
3月~12月:9:00~17:00(定休日 水)

3つの岩峰を登る

きょう登るのは、三倉岳にある岩峰です。3つあることから、3本槍とも呼ばれています。
コースタイムは2時間、体力と岩登りの技術が必要なコースです。登山口から三倉岳を見上げると、その迫力に圧倒されます。

三倉岳はボルダリングも盛ん

登山道を進むと人影が

登り始めてすぐ、森の中に人影がありました。ロープを使わずに岩を登る「ボルダリング」を楽しむクライマーたちです。三倉岳には、100か所以上の岩場があり、ボルダリングがとても盛んです。
登山道からすぐの場所にも、いっぱい岩場がありました。

私もボルダリングに挑戦しました。登ったのは高さ3mほどの岩、簡単に登れると思ったのですが、足を置くところがなく難しかったです。みんなの助けを借りてなんとか登れました。

西尾淳志
さん

岩を見て、ここなら自分の足を置いても滑らないなと、ここなら持てるなというところをちゃんと選びながら自信を持って立ち上がる。自分を信じることが一番大切ですよ。三倉岳には魅力的な岩がすぐ近くにあって、いろいろなバリエーションを登れるところが魅力です。ぜひいろいろな方に、三倉岳に来ていただきたいです。

いよいよ登山開始

さあ、ボルダリングを楽しんだら本格的な登山開始です。稜線までは、麓から見上げたとおりの急な登りが続きます。撮影したのは12月13日でしたが、登っていると暑くなって汗をかきました。

急な登りが続く

登り始めて1時間、稜線に到着です。ここからは、鎖やはしごが出てきます。今回は安全のため、ロープを付けることにしました。まず最初に登ったのは、一番右にある朝日岳です。朝日岳までは一箇所、大きな岩を下りる場所があります。ここには太いロープが設置されているので慎重に進んでください。稜線のあん部から朝日岳の山頂までは10分ほどの道のりです。

朝日岳の山頂
中岳に立つ登山者が見える

朝日岳の山頂からは、山の全景がよく見えます。それぞれの頂上に立つ、登山者も見えました。

中岳へ

続いて登るのは中岳です。ここから、道のりが険しくなってきますよ。

中岳の手前、鎖とはしごが出てくる
今村みずほ
さん

登山道は整備されています。ただ落ちればけがをしてしまう所なので、心して登ってもらえればと思います。

ここで大切なのが「3点確保」です。両手両足の4点のうち、1点だけを動かして登る技術です。
3点が常に地面に付いていることから安定感がでます。焦らずにゆっくり登ることにもつながりますよ。

中岳の頂上手前には、鎖や木の根っこをつかんで登るところもあります。
山頂は狭く、3つの岩峰の中で最も高度感を感じます。

中岳の頂上直下
山頂でほっと一息
夕陽岳を望む

いよいよ夕陽岳へ

中岳で休憩したら、最後の夕陽岳を目指します。一年を締めくくる最後のピークです。
ことしから登山を始めた私、一歩一歩みんなに支えられながら登山を続けてきました。
最後の鎖場を超えると夕陽岳の山頂に到着です。

歩くこと2時間、山頂には絶景が待っていました。

夕陽岳からの眺め
前川キャスター

絶対自分には無理って思っていた山でも、一歩一歩進むしか無くて、いざ登ってみると最後は頂上に着けるんだなって。すごい自信がつきました。

山頂で一句
登山歩カメラマン

【登山歩カメラマンのつぶやき】
三倉岳を最初に見たときの感想は「かっこいい」の一言でした。3つの鋭い岩峰をたたえる山容は、北アルプスの山々を彷彿とさせます。このような見事な山に簡単にアプローチできて、手軽に登ることができるのは幸せだと思います。そそり立つ岩を眺めながら、わたしも久しぶりに岩登りがしたいと血が騒ぎました。

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