【動画】ひろしま登山歩 道後山 (庄原市) #10歩目
- 2023年12月20日
「ひろしま登山歩」10歩目の山は、庄原市の道後山(どうごやま/1268.4m)です。
道後山は、広島県と鳥取県の県境にあります。市街地から遠いのですが、山頂までのアクセスが良いためファミリーや初心者に大人気の山です。山頂付近は草原状になっているため視界が良く、空を近くに感じられるなど、秋の登山におすすめの山なんです。
(NHK広島放送局キャスター 前川夏生)
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今回一緒に登るのは、松島宏さんです。広島の山々を知り尽くすレジェンドに案内してもらいました。
ようやく迎えた秋の登山シーズン。私も数ヶ月ぶりの登山なので、道後山で足慣らしです。
草原状のなだらかな山で、標高差も200m余りです。
初心者の方や家族で子どもと一緒に登るのに最適の山ですよ。頑張りましょう。
草原の山でリフレッシュ
今回は、道後山高原スキー場の上にある月見ヶ丘駐車場から登ります。
岩樋山(いわひやま)を経由する、およそ1時間の道のりです。駐車場にはトイレもありますよ。
実は私、秋の登山のために衣装を一新したんです。気持ちも新たに山の魅力を発信していきます。
山も秋の装いに衣替え。登山道脇にも秋の花々が咲いていました。
まずは岩樋山に到着
登山口から歩くこと30分。高い木が無くなり、見通しが良くなってくると岩樋山の山頂に到着です。
多くの登山者がここで休憩していました。ここから道後山の山頂が見えます。でも何やら雲行きが怪しくなってきましたよ。
秋は変わりやすい天気に注意
変わりやすい秋の空、特に気を付けなければならないのが風です。秋は日本上空の風が強まる季節です。
ちょっと松島さん寒いです。平地だと半袖とか着ていましたけど、秋の山の上はこんなに寒いんですね。
風が吹くと、風速1mで体感温度が1度下がるといわれています。風があるのとないのでは全然違うんです。標高1200mのこの日(9月23日)の気温は、16度ほど、風が強く体感温度は10度くらいに感じました。その中で欠かせないのが、防寒具です。
お守り代わりにダウンジャケットを持って行くのがおすすめです。
アウターの下に、ミドルレイヤー(中間着)として着たらいいと思います。外に着るといくら暖まっても外に逃げていくので、ダウンジャケットを中に着て、アウターで風を防ぐと効果的ですよ。
いよいよ道後山山頂へ
岩樋山を越えて、道後山に向かうと山肌が草原状になってきます。視界が開け、とても気持ちがよいです。実は道後山では昔、牛が放牧されていました。登山道脇には今もその名残を見ることができます。
人が積み上げた石積みが登山道脇にあります。この辺りでは明治時代ごろから和牛を放牧していて、広島・鳥取両県の和牛が混ざらないように石積みがしてあったんです。
登り初めて2時間、いよいよ山頂に到着です。
山頂からは中国地方4県をのぞむ、大パノラマが広がっています。
はるか向こうに大きな山が。大山です!!。
久々の登山楽しかったです。この景色を見ると登山いいなと改めて思います。
山頂からの360度の景色を見て、リフレッシュできました。
ここで一句詠みますよ。
「秋の使者 ひと足お先に 山で再会」。
【登山歩カメラマンのつぶやき】
道後山は、広島市から最も遠い山かもしれません。でも登山口まで行ってしまえば、山頂まではとても登りやすく、何より景色が抜群です。草原状の山は空を近くに感じることができ、爽快な登山を楽しめます。山頂でピクニックもいいですよ。
せっかく登るなら、天気が良い日に登山することをおすすめします。