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【動画】ひろしま登山歩 恐羅漢山 (安芸太田町) #9歩目

  • 2023年12月20日

「ひろしま登山歩」9歩目の山は、恐羅漢山(おそらかんざん/1346.2m)です。 
恐羅漢山は、安芸太田町の西の端、島根県との県境にあります。 
スキー場がある山として有名ですが、実は広島県の最高峰なんです。 
山の中には、深い森が広がっていて、最高峰にふさわしい登山歩が楽しめました。

(NHK広島放送局キャスター 石津江里子)

↓↓動画も公開中↓↓

広島県最高峰 恐羅漢山に挑戦

今回案内してくれるのは、登山ガイドの今村みずほさんです。 
登ったのは7月6日、夏真っ盛りの登山です。

今村みずほ 
さん

今見えているスキー場の斜面の反対側にまわって、恐羅漢山の本当の姿を石津さんに見てもらおうと思います。

台所原から恐羅漢山を目指す

今回は、恐羅漢山の西側にある台所原(だいどころばら)を経由して山頂を目指します。 
登山口には、駐車場とトイレもあります。 
距離にして6キロ、およそ4時間のロングルートです。

台所原への分かれ道に到着

登山口から一時間ほど登ると、分かれ道が現れました。ここから、スキー場とは反対側の斜面へ下ります。台所原は登山口とほぼ同じ標高なんです、一度下ってまた登り返す長い道のりです。

今回の登山では、初めてストックを使いました。長いルートやアップダウンの多い登山では、 
足への負担を減らしてくれます。

ストックを使って下る

原生林が広がる 台所原

歩くこと2時間、森が深くなってきました。台所原に到着です。 
人里から遠く、豪雪地帯のこの場所には、ブナやミズナラなど手つかずの自然が残っています。 
樹齢を重ねた大きな木が何本も立っているんです。

登山道脇に大きな木が何本も立つ
ブナについたクマの爪痕

ブナの木にはクマの爪痕が残っていました。 
クマは、ブナの芽などを食べるために木登りをするそうです。

今村みずほ 
さん

今でこそ親しみやすい恐羅漢山ですけど、スキー場や道路が整備される前は、技術や知識を持った人しか近寄りがたい場所でした。七日迷っても出て来られないと言われていたくらい、恐ろしい場所として認識されていたようです。

大自然の中で休憩

森の中でランチタイム

まだまだ長い道のり、大自然に包まれながらのランチタイムです。 
今村さんが特製ラーメンを振る舞ってくれました。わたしも手作りのおにぎりを持ってきましたよ。

石津キャスター

石津特製バクダンおにぎりです。腐らないように梅を入れてきました。 
放送では映ってないですが、二つとも私がちゃんと食べました。

広島県最高峰の頂へ!

しっかり休んだら、山頂まで一気に登ります。道は歩きやすいですが、急登が続くんです。すでに3時間近く歩いているのに加え、森の中は蒸し暑いため体力がどんどん奪われていきます。

蒸し暑い森の中をひたすら登る

歩くこと4時間、ついに広島県最高峰の頂に到着しました。

今村さんとハイタッチ
今村みずほ 
さん

恐羅漢山登頂、おめでとう。 
がんばった、無事に登れてよかったです。

石津キャスター

恐るべき恐羅漢山でした。高いとは聞いていましたけど、最高峰だけあって、今までで一番きつかったです。でも登れたので、怖いもの知らずの石津爆誕です!!

広島県で最も高い場所に立ってひと言
登山歩カメラマン

【登山歩カメラマンのつぶやき】 
台所原に最初に行った時の感想は、「秘境」の一言に尽きます。人や里の気配はありません。幾重にも巨木が番人のように立ち、木々のこすれる音と鳥と蝉の鳴き声が響き渡ります。森は、訪れた人を神秘的な気持ちにさせてくれます。貴重な原生林に手軽に触れることができるのは、広島の山の大きな魅力だと思っています。

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