【動画】ひろしま登山歩 龍頭山 (北広島町) #8歩目
- 2023年12月19日
「ひろしま登山歩」8歩目の山は、龍頭山(りゅうずやま 北広島町/928.3m)です。
龍頭山は北広島町の道の駅・豊平どんぐり村の目の前にある、ピラミッド型の山です。
山の中には見事な滝があり、6月には珍しい動植物も観察できます。
梅雨から夏にかけておすすめの山なんです。
(NHK広島放送局キャスター 前川夏生)
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梅雨の登山におすすめ 龍頭山
今回一緒に登るのは、登山ガイドの今村みずほさんです。登山したのは梅雨まっただ中の6月17日、この日は快晴に恵まれましたが、実は雨のため撮影を2回延期したんです。晴れ間を見つけるのが大変でした。
やっぱり夏の天気ってなかなか難しくて、2回延期した理由としては雨っていうのと、もう一つは雷のリスクがありました。山で雷に遭うと逃げられませんので、雷が発生する恐れがある時は、山には行かないのが鉄則です。
今朝も割と天気はいいんですけど、午後からは少し曇ってくるかなって思います。
午前中に登山するのが景色も楽しめてリスクも低くなるのでおすすめです。
今回は麓の駐車場から頂上を目指す、滝見コースを登ります。
標高差は500mほど、およそ2時間の道のりです。龍頭山は中腹や山頂近くに駐車場やトイレが整備されているため、体力に自信のない方やファミリーにもぴったりの山です。
モリアオガエルの産卵
登山を始めてすぐ、道の途中に小さな池がありました。この池ではこの時期、モリアオガエルの産卵を観察することができるんです。池の上の枝をよく見てみると、白い泡状の卵塊がいっぱい垂れ下がっています。
日本固有種のモリアオガエル、一部の地域では天然記念物に指定されている貴重なカエルです。
この地域では、梅雨の時期の真夜中に産卵が行われます。この日は夜10時すぎに始まりました。
道沿いの小さなこの池では、間近で産卵が見られるため、観察に適しているんです。
駒ヶ滝に到着
登り始めると、どんどん見どころが出て来ます。まずは駒ヶ滝です。落差は36mほど、雨が多い時期は水量が多く大迫力です。
この滝、裏側にまわれるが特徴なんです。奥にはほこらもあるんですよ。滝の裏側に入ると水しぶきを浴びて一気に涼しくなりました。
滝の下のユキノシタ
滝のすぐそばには花も咲いているんです。ユキノシタです。満開の群生が見事でした。
滝から先は急な登りに
滝を過ぎると、良く整備された道をひたすら登ります。急な登りも多いため、
あっという間に暑くなりました。疲れたらこまめに休憩です。欠かせないのが水分補給、
暑い季節は1.5リットル以上の水分を持って行った方が良いそうです。
ひろしま登山歩を始めて半年、こんな出会いもありました。
登山者の方々が、放送を見ていると話しかけてくれました。
撮影をしていて「ひろしま登山歩ですか」って言われないねって話していたんです
お別れの時には記念写真も撮りました。みんな優しく応援してくれました。
初めて気づいてくれてとてもうれしかったです。
いざ山頂へ
さあ、元気になったら一気に山頂へ。山頂からは、県北の山々から瀬戸内海まで一望できます。
山頂の落書き帳に一句
山頂にあるの休憩所には、落書き帳が置いてあって登山の感想などを書けるんです。
私も書きました。
いつものように一句詠みました。「涼求め、生き物あつまる、龍頭山」
滝や池など、暑い夏に涼しさを求めて龍頭山に集まる人や動物をイメージしました。
前川さんの俳句の腕がうなっていますね笑。
【登山歩カメラマンのつぶやき】
山の姿も格好よく、見所満載の龍頭山は大好きな山の一つです。
長いことカメラマンをやっていますが、モリアオガエルの産卵をあんなに手軽に間近で観察できたのは初めてです。滝やユキノシタ、そして山頂からの絶景など、どれをとってもおすすめです。さらに山の中には駐車場も整備されているので体力に自信がなくても山頂や滝に行くことができます。本当にお得な山ですよ!!