【動画】ひろしま登山歩 深入山 （安芸太田町） #７歩目

草原の山 深入山

今回、登山をサポートしてくれるのは、上野吉雄さんです。中国山地を中心に鳥や植物の観察会を行っているんです。

深入山は、250年以上前から山焼きが行われています。人の手で草原を維持することで景観が守られているんです。

登山を行ったのは5月12日、今回は南登山口から登ります。登山口には広い駐車場やトイレもあります。駐車場から続く登山道から登り始め、山頂を目指したあとは山の裏側を回り込むように下山します。標高差はおよそ350m、2時間ほどの道のりです。  
 

山焼きが育む草花たちがお出迎え

山焼きが終わった斜面には、もう草花が芽吹いていました。  
深入山には、草原性の植物が282種類確認されているそうです。

急な登りが続く深入山

登る前は一見なだらかに見えた深入山なのですが、急な登りがずっと続くんです。「あそこは山頂じゃないからね」「みんなあれが山頂だと思ってる、もっと奥にあるから」と上野さん。草原の山で見通しが良いためすぐに登れると思っていましたが、登りっぱなしでヘトヘトになりました。体力作りは欠かせません！

珍しい植物も キンラン

頑張って登っていると珍しい植物に出会いました。

キンランはランの仲間で、環境省の絶滅危惧種にも指定されています。  
偶然、種が飛んで来て、日当たりの良い草原で咲いたと見られています。  
 

いよいよ山頂へ

登り始めて1時間、山頂に到着です。山頂からは中国山地の山々を見渡す絶景が広がっていました。  
木がないため、360度の眺望を楽しめます。さあ、ここでランチタイムです。用意したのは道の駅にあるお弁当屋さんで買った天むす弁当、地元グルメを食べるのも登山の楽しみですよ。

森林セラピーロードを通って下山

おなかもいっぱいになったら下山です。反対側の斜面には、森が広がっているんです。これまでの草原の斜面とは違った表情を楽しめるんですよ。登山道には木々の花々が待っていました。

この道は、森林セラピーロードとしてきれいに整備されていて、とても歩きやすいです。  
下山を始めてから1時間、ゴールの登山口に戻ってきました。

草原と森林、大自然をお得に楽しめる深入山でした。