私が七夕の日に思うこと
- 2023年07月07日
きのうのひるまえ直送便では、お天気クイズ「かつまるQ」をお届けしました。
その中で出題した一問。
過去の災害の記録にも度々登場する「山津波」とは
何のことを指しているでしょうか。
5年前の7月7日は、西日本豪雨による甚大な被害が次々と明らかになっていました。
雨の最中の背筋が凍る思いや、
夜が明けて愕然としたこと、
猛暑の被災地に足を運んだ時の音やにおいなどを、今でも鮮明に思い出します。
洪水や土砂災害の大きな被害が、信じられないほど広い範囲に発生しました。
さて、クイズの答えです。
熱海の土石流の映像を覚えていらっしゃるでしょうか。
ものすごい速度であっという間に、建物をなぎ倒しながら流れ下りました。
津波が押し寄せるような破壊力で「山津波」と恐れられてきた土石流。
発生してからでは逃げるのが難しく、自宅の二階では助からない可能性も高いのです。
土砂災害から命を守る、特に土石流の場合は警戒区域から少しでも外に出るのが鉄則です。
緊急時にすぐに行けるような頑丈な建物を、警戒区域の外に探しておいてください。
土砂災害警戒区域の数が多い県から順に並べると、上位を中国地方が占めます。
狭い土地に中国山地があって斜面が多く、そのすぐそばに住宅が建っています。
中国地方は危険な場所が多く、雨に弱い。つまり他の地域よりも万全な備えが必要なのです。
この土日、月曜日にかけても雨が心配です。
ことしも、雨がなにごともなく過ぎますようにと願う七夕です。
◆ひるまえ直送便・おはようちゅうごく◆
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