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高校野球と大相撲で地域を盛り上げたい 佐藤洋之アナウンサー

  • 2023年02月13日
大相撲の放送ブースにて

NHK広島放送局の佐藤洋之アナウンサーは、地域を元気づける高校野球と大相撲にかかわりたいとスポーツアナウンサーになりました。これまで、高校野球、大相撲、テニス、アーチェリーなどの実況を担当してきました。選手の努力や思いを伝えられるよう、取材を重ねます。

▽出身は?

生まれは秋田。育ったのは金沢、室蘭、千葉です。親もNHK職員だったので転勤で各地を転々としました。

七五三でおめかし

▽どんな子どもでしたか?

NHKで放送される甲子園と大相撲が大好きで、テレビにかじりついてみていました。9歳から15歳くらいまで、ノートに春と夏の甲子園の記録をつけていました。地方都市で暮らしたのですが、どこに行っても甲子園と大相撲で、地域は盛り上がります。ですから夢中で見ていたのかもしれません。

9歳~15歳くらいまで記録した甲子園ノート
甲子園ノートの中身

▽中学・高校時代の部活は?

小学校と中学校は野球部。体が小さく、セカンドで試合に出たり出なかったりでした。野球では限界を感じ、高校では新しいスポーツに打ち込もうとテニス部に入りました。フォームはきれいだと言われていたのですが、肝心なところでダブルフォルトが多く・・・精神面が課題でした。スポーツ実況の肝心な場面では、「失敗しないで」と選手に感情移入します。

小学5年生のころ

▽アナウンサーになりたいと思ったきっかけは?

大学時代、新聞記者になりたいと思っていました。NHKを受験するとき、アナウンサーだった父が、私のスポーツ好きを生かすならアナウンサーもありだとアドバイスしてくれ、ダメもとで受けました。

▽なぜスポーツアナウンサーに?

地域を元気づける高校野球と大相撲に関わりたいという思いがベースにあります。その中で、2局目の熊本での経験が後押ししました。高校駅伝のローカル中継やリポート企画で取材した九州学院高校が都大路で2位になったとき、自分は全国中継のリポーターの1人として関わりました。熊本で取材した選手たちが輝いて見えて、選手の努力や思いを伝えられるスポーツアナウンサーになりたいと本腰が入りました。

イギリスのウィンブルドン センターコート

▽いままで実況したスポーツは?

挙げるとキリが無いのですが・・大相撲、高校野球、テニス、競泳、体操、空手、アーチェリー・・珍しいところでは、なぎなたも経験しました。

▽スポーツ実況のやりがいは?

結末が分からないところです。選手が積みかさねた努力の末、想像を超えるような結果がもたらされたときに感動が生まれるのだと思います。

▽スポーツ実況の難しいところは?

私たちの役割は状況を整理しながら、試合がどうなりそうか予測することです。戦術、かけひき、精神状態、さまざまな要因で試合の流れが変わります。専門家である解説者の分析を参考に、その潮目を少しでも感じられるようになりたいと常に思っています。それが難しいです。

手製の「力士カード」
こちらは「手さばき帳」

▽どんな準備をして臨む?

上の写真は、「力士カード」と「手さばき帳」です。力士カードは、全関取のすべての場所の星取り表を自分でつけたものです。力士1人1人の成績の推移を把握しておくためです。「手さばき帳」は、1つ1つの取り組みの展開をすべて書き留めておくものです。立合いから勝負が決まるまでの流れを記します。そうすると、次に同じ力士が対戦するときに、前回の勝負の情報をみなさんに伝えることができるとともに、予測の参考になるのです。
どんな競技でも取材は欠かせません。選手の重ねてきた努力が必ず、試合の中の戦術、かけひき、精神状態に影響します。それが試合中の予測に生かされます。予測どおりに決着することは少ないのですが、簡単ではないからこそやりがいを感じます。

▽好きな食べ物は?

広島のお好み焼きです。麺パリパリ系、ふわふわ卵系、うどん玉、その時の気分で行く店を分けています。武本アナの手作りを食べてみたいです。

▽趣味は?

趣味とまでは言えませんが、大山、屋久島の宮之浦岳、石鎚山など、赴任地から行きやすい名峰に登りました。広島でおすすめの山、教えてください。

▽広島の好きなところは?

地元を愛する人が多いことです。特に、カープを愛する人が多いことにびっくりしました。マツダスタジアムを真っ赤に染める光景を初めて生で見たときは圧倒されました。ふるさとの無い私からすると、とてもうらやましいです。

▽広島のみなさんにひと言!

広島のスポーツを精一杯盛り上げます。個人的には、専門分野の大相撲で頑張っている瀬戸の海は入門前から取材していて、WEB記事でも発信してきましたので、注目していただきたいです。

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